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ケイン神王国召喚

作者:天津飯
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建艦競争

冬戦争の終結から3年、冬戦争時に指揮官を務めていた皇太子グラルークスが皇帝に即位すると抗ルヴァニア・オレンジ義勇軍もといグラ・バスカル帝国軍が使用したハヴォックや飛行機といった新兵器を使い第七帝国建国後も帝国領となっていた領土、いわゆる未回収のグラ・バスカルを回収した。

中ノ鳥島から得た技術により未回収のグラ・バスカルの生活水準を格段に向上させたグラルークスはそれらの功績より
「他国より格段に技術力の高いグラ・バルカス帝国が統治する地域の生活水準は格段に向上する。だから帝国は全世界を統治される義務を持つ。」
という選民思想を国是とする第八帝国の建国を宣言、これまでのヨルパン諸国からの遅れを巻き返すかのように発展途上国の植民地化を始めた。

他国もそれを指を咥えて見ているわけではなく、冬戦争で負けたルヴァニア王国によるメアリー1戦車の開発を皮切りに見様見真似で第八帝国に対抗出来る兵器の開発を開始。

ケイン神王国もその例外ではなくエノク軽戦車やエノシュ戦闘機を開発していた。そんな諸外国が最も注力したのは海上戦力、特に冬戦争の際に主砲でルヴァニア王国政府の兵士を吹き飛ばしたグラ・バスカル帝国のオリオン級戦艦の様な戦艦である。

12インチを超える背負式配置の主砲を船体の中心線上に配置する事を基本とする新基準戦艦ー後に超オ級戦艦と呼ばれる様になるーの有用性は冬戦争で明らかになっており、しかも戦車や航空機とは違い概念的にも技術的にも理解出来る範疇であった為、予算も出やすかったのだ。そんな世界の動きをケイン神王国は黙って見ていたわけではない。

大聖堂の鐘の音が鳴り響く神王国の朝、斧によって支綱が切断されると共に発射された紙ふぶきや紙テープが降り注ぐ中、乾舷に金色の飾りが施された薄い灰色の軍艦が鎮座していた船渠から海に放たれた。

神王国初の超オ級戦艦、アルパクシャドである。
全長222m、全幅33m、40cm3連装砲3基9門。

造船監督官を始め、他国の超オ級戦艦の就役によるイニシアチブ低下を憂いていた神王国海軍関係者はその姿に拍手喝采を送っていた。その余韻の残る翌日、ケイン神王国に1つの情報が到着した。

「ルヴァニアの皇太子が殺害された⁉︎」 
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