最速優勝して
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第五章
「何があってもね」
「崩れなかったわね、試合」
「先発も打線も充実していて」
「そうだったわね」
「けれど」
そのチームでというのだ。
「こうなったんだよ」
「不思議ね」
「悪夢だよ」
真顔でだ、兄は答えた。
「僕も瞼に焼き付いている位の」
「二十年前なのに」
「そうしたこともあるから」
だからだというのだ。
「僕としてはだよ」
「優勝して時間あるけれど」
「今からだよ」
「考えているのね」
「ここで勝った勝ったになったら」
それこそというのだ。
「再現だよ」
「三十三対四の」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「油断しないよ」
「そういうことね」
「クライマックス何処と戦っても」
セリーグのどのチームが相手でもというのだ。
「勝ってね」
「シリーズに出て」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「シリーズでもだよ」
「勝ちたいわね」
「パリーグはよく知らないけれど」
そちらはというのだ。
「それでもね」
「勝ちたいわね」
「絶対にね」
「そう思うから」
「だからだよ」
それ故にというのだ。
「パリーグの方もそろそろね」
「観ていくのね」
「そして研究して」
そのうえでというのだ。
「絶対にだよ」
「勝つのね」
「そうだよ」
絶対にというのだ。
「そのつもりだよ」
「本気で勝ちたいのね」
「うん、そして頭にあるのは」
自分のというのだ。
「阪神のことだよ」
「抜け殻になったと思ったら」
「もう自然にね」
それこそというのだ。
「頭の中に浮かんできたから」
「阪神のことが」
「それでだよ、オフの時も」
シーズンオフの時もというのだ。
「そうだしね」
「そういえば私も」
千佳も言った。
「オフでもね」
「カープのこと考えるね」
「ええ」
そうだというのだ。
「自然にね」
「そういうことだよ、好きだから」
阪神タイガースというチームがというのだ。
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