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お互いに泊まること

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第一章

                お互いに泊まること
 そのリゾート地ではホテルや旅館の組合がありそれぞれのホテルや旅館の経営者だけでなく従業員達が組合内のホテルや旅館に定期的に泊っている、これは仕事で宿泊代等は支払う必要はないのだが。
 組合内のとある旅館の主である井伏道長穏やかな面長の顔で茶色ガカッタショートヘアの中背の痩せた彼は結婚したばかりの美香黒髪を後ろで団子にしたはっきりした目でスタイルのいい彼女に言われた。
「今度は八条ホテルに泊まるよね」
「ああ、そうだよ」 
 道長は美香にそうだと答えた。
「二人でな」
「それじゃあね」
「ああ、よく見ておこうな」
「あそこのホテルをね」
「これも仕事だからな」
「そうしましょう」
 こう話してだった。
 実際にその日が来るとそのホテルに行って部屋に入った、そうして様々なサービスを受けて食事も食べてだった。
 風呂にも入り酒も楽しみ一泊した、そして朝食を食べて帰ったが。
 自宅でもある旅館に帰るとだ、道長は美香に言った。
「やっぱり違うな」
「あのホテルはね」
「設備がよくてな」
「従業員さんの教育もしっかりしていて」
「よく掃除されていて」
「お風呂もよかったわ」
 二人で話した。
「ご飯も美味しかったし」
「ベッドもよかったな」
「そうね、けれど問題もあるわね」
「それはな」 
 夫婦で詳しく話した、そして自分達の旅館で働くのだが。 
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