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ソードアート・オンライン stylish・story

作者:黒神
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第一話 キャラ設定と試し斬り


ナーヴギアによって意識をSAOにダイブさせた修也は目が覚めると大きなテレビ画面のようなものが写っている広い空間に居た。

「さてと・・・まずはキャラ設定だな。名前はβテストの時は【シュウ】で良いな」

【ほう・・・自らSAOに挑むとは中々の胆力が座っているようだな。私はSAOのGM(ゲームマスター)だ】

修也が声のする方を見るとオーバーマントを羽織った人間らしき人物が修也を見下ろしていた。修也は冷静にその人物の名前を口にする。

「別に胆力が座っているわけじゃねえよ、茅場昭彦」

【一目見て私を見破るとはな。チャラチャラした割には中々の洞察力だ】

「褒めてもらっても何も出ねえよ。俺はただ、捕らわれている家族を助ける」

【・・・】

当たり前の事を言っている修也にGMは無言のままだったが・・・

「そんでもって、デスゲームと化したこのもう一つの『世界』を楽しませてもらうぜ?ゲームマスターさんよ!!」

修也が茅場を指差しながら、ニヤリと笑みを浮べていた。その事には茅場も拍子を抜かれたみたいだった。今まで慌てた人間達を見てきたが楽しもうとする人間は一人として見なかった。そしてそれを見ていた茅場はフッと笑みを零した。

【良いだろう。気に入った】

それだけを残すと茅場は姿を消して行った。修也が設定を進めて行った。

「良し。これで最後だな」

しかし、最終項目を決定した瞬間突然、修也の体を光が包み込んだ。

「な、何だ!?」

修也は光に視界を奪われ、目を瞑った。そして光が落ち着いたのをゆっくり確認し、自分の身体に異常がないか確認すると真紅のロングコートを身に纏い、背中にはドクロを装った巨大な銀色の大剣を差していた。

「おいおい何だよ?これは」

その姿は元祖・悪魔狩り、デビルメイクライの主人公ダンテの姿その物だった。そして背中に差してある銀の大剣は【反逆】の名を持つ【リベリオン】と呼ばれる初期設定の武器だった。

「まさか・・・さっきの奴が?・・・考えていても仕方ねぇか」

修也が考えている間に入り口と思われる光の門が現れる。

「スタートか。っしゃ!行くぜ!!」

修也は真紅のコートを翻し、光の門を潜っていく。そして密かにそれを見ている人物がいた。

【それは君の記憶から再現した物。その勇気に対する私からの贈り物だ。私から君なら出来るだろう。その力と共にこのゲームをクリア出来るだろう。その心があれば】

~~~~~~~~~~~~

修也・・・もといSAOに入ったからにはシュウと呼ぶことにしよう。シュウが光の門を潜るとそこには嘗て、βテストの時始めてきた『はじまりの町』に立っていた。

「懐かしいな。・・・でも昔みたいな活気はねえみたいだな」

町の中には不穏な空気に満ち溢れていた。SAOでは『ゲームオーバー=死』と言うデスゲーム。みんな死に対する恐怖と束縛感に満ち溢れていた。しかしシュウはその感情が無いわけでは無かったが、寧ろ喜びや楽しみの方が大きかった。

「さ~てと、これからどうすっかな。まずはモンスターを倒してレベル上げでもやるか!!くぅ~!!まさか本当にリベリオンが振れる日が来るなんて思いもしなかったぜ!!」

テンションを上げならが町の外のフィールドに駆け出していくシュウ。それを見ていた周りのプレイヤーは何事かと首を傾げていた。

~~~~~~~~~~~~

「イィィィヤハァァァ!!!」

シュウはリベリオンを右手に持ちながらモンスターを倒して行く。あんな巨大な大剣を片手で振れるのか疑問だがあえて聞かないで置こう。そして少し距離のあるモンスターを見つけると・・・

「スキル発動!!スティンガー!!」

地面を滑るように距離を一瞬で縮め、強力な突きを放つリベリオンのソードスキル【スティンガー】を放ち、そのまま無数の突きを突き刺し・・・

「Break Down(砕けろ)!!」

フィニッシュの突きを差すとモンスターは鏡が割れるように砕け散った。

「やっぱり使い易いな、リベリオンは!!んでも、リベリオンが出てきたって事は他にも武器が出て来んのか?」

シュウはアイテム覧を見てみるとリベリオン以外のデビルメイクライの武器は入っていなかった。そしてリベリオンには武器レベルが存在しており、使用すればする程強くなっていくと言うアビリティを持っていた。

「分かんねぇな。さてと、今日はここまでにしとくか!」

シュウは背中にリベリオンを差すと『はじまりの町』に向かって足を運び、宿を取って休む事にした。

「これからどんな事が起きんのか少し疑問な点だが、考えてしても仕方ねえ。なるようになるさ」

こうしてシュウのSAOの一日は過ぎて行った。 
 

 
後書き
チート染みた設定ですがご了承下さい!!

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