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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第十話 バカとテストと仮面ライダーその四

「うちも一回負けかけたしね、数学で」
「島田が数学でやられるんだからな」
 雄二もこのことには驚きを隠せない。
「これはかなりだな」
「とにかくじゃ。緑の虫と人を合わせたものはまだよい」
 秀吉がまた言う。
「問題はあれじゃ。あの色も形も違う奴等じゃ」
「しかも速い・・・・・・」
 ムッツリーニはこのことも言う。
「だから余計に手強い」
「こっちが何かしようにもいきなり出て来るからね」
 美波もたまりかねた口調で話す。
「奇襲とかも受けるし」
「全く何者なんだ」
 流石の雄二もだ。たまりかねた口調になっている。
「お蔭で学園自体が滅茶苦茶になっているぞ」
「怪人でしょうか」
 ピンクのふわふわとした長い髪に青いおっとりとした目の娘だ。胸がやけに大きい。このクラスのもう一人の女子生徒である姫路瑞希である。
 その瑞希がだ。こんなことを言いだしたのである。
「そういう感じですよね」
「否定したいがな」
 雄二の言葉がここで苦々しいものになった。
 そのうえでだ。彼はこうクラスメイト達に述べた。
「残念ながら俺もだ」
「否定できぬか」
「できる奴がいたら言ってみてくれ」
 雄二はこうまで言う。
「いたらな」
「残念じゃがな」
 秀吉もだった。難しい顔になって述べる。
「どうしてもな」
「否定できない・・・・・・」
「あの外見もあるからね」
 ムッツリーニも美波も同じだった。どうしてもだ。
 彼等は否定できなかった。その謎の緑の者達が怪人だとだ。
 その証拠にだ。雄二はこのことに言及した。
「何故瞬間移動ができる」
「それが一番謎ですよね」
「奴等には超能力がある」
 雄二は瑞希に答える形で言い切った。
「通常の人間にはない力がだ」
「それに何でうちの学園にこだわるのかしら」
 美波も今は首を傾げさせている。
「うちの学園に連中が何か興味を惹くところがあるのかしら」
「ええと。うちの学園は」
 瑞希は美波の言葉を受けて考える顔になりだ。
 そのうえでだ。こう述べたのだった。
「試験召喚システムですよね」
「あのシステムが最大の特徴よね」
「それを狙ってでしょうか」
「そうなのかしら」
 瑞希も美波も話していく。
「それで私達に攻撃を仕掛けている」
「それで?こんなにしつこく攻めてくるって」
「待て、それならシステムそのものを盗めばいいぞ」
 秀吉は二人の女子にこう突っ込みを入れた。
「あのシステムをどうして悪用するかはわからぬがな」
「そう、俺達を相手にする必要はない・・・・・・」
 ムッツリーニも言う。
「ハッキングなり何なりして」
「しかもだ」
 ここでまた言う雄二だった。
「俺達をかなり執拗に攻めてきているが」
「あの能力ならうち等すぐに皆殺しにできるわよね」
「しかし同じ土俵に上がってきて戦ってきている」
 その試験召喚システムを使ってである。
「あの化け物そのもの能力をシステムに反映させてだ」
「考えれば考えるだけわからぬな」
 秀吉も腕を組んで言う。
「だからあの連中は何なのじゃ?何者で何が目的なのじゃ」
「怪人ならそうした組織がバックにあって」
 瑞希は彼女が子供の頃から観ているアニメや特撮の番組から話す。
「首領みたいなのがいますけれど」
「首領か。普通ならあの校長だがな」
 雄二はここでも校長のことを話した。
「どう考えてもあの校長のやり方じゃないし襲われるにしてもな」
「自作自演じゃないわね」
 美波はそのことはすぐに否定した。
「それにしては妙にね」
「そう、全く違う」
 ムッツリーニがまた言う。
 
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