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ウルトラマンメビウス ウルトラ兄弟最大の戦い

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第五話 登場!ウルトラ四兄弟その七

「セブン兄さん」
「相手が相手だ。ここは迂闊に出てはいけない」
「しかしこのままでは」
「セブン兄さんの言う通りだ」
「そうだ、タロウ」
「ジャック兄さん、エース兄さん」
「わかるな」
「今は落ち着いて行くんだ。迂闊に攻めればそれだけで死ぬ」
「くっ」
「ではどうしましょう」
 ヒカリが言ってきた。
「あの触手では何処に回り込んでも」
「そうだな」
 ヒカリの言葉には80が頷いてきた。
「それにあの巨大な腕と脚もある。下手に回り込んでも」
「どうしますか?」
 流石のアストラも慎重な気配であった。
「けれどこのままだと」
「やはり一気に」
 レオは急進策を言う。これはタロウと同じであった。
「ガオオオオン!」
「うわっ!」
 そこにUキラーザウルスの攻撃が来た。ウルトラマン達は宙に飛んでその炎を避ける。そして空で超獣を取り囲む。だがそれでも積極的に攻めることは出来なかった。あまりにも力が強大であったからだ。
 青と黄金色の禍々しい姿が宙に浮かんでいる。その巨体にはウルトラマン達でさえ霞んで見えてしまう程であった。
「腹は括った」
 だが補佐官はもう焦ってはいなかった。
「ここまで来たならば」
「ウルトラマン達を信じるんですね」
「そうだ」
 補佐官は言う。
「ここまで来たらな」
「わかりました」
 意外にも秘書官も腹をくくってきた。
「それなら」
「その通りです」
 総監代行もGUYSの他のメンバーに述べてきた。
「ここはウルトラマン達を信じましょう」
「そうするしかねえよな」
 ジョージが真剣な面持ちで述べた。
「あんなのが出たらな」
「ああ」
 リュウがそれに頷く。
「ウルトラマン達にな」
「そうよね」
 マリナもまた。
「ここまできたらね」
「あれだけのウルトラマンが来てくれたんですから、大丈夫ですよ」
「そうだよな、あれだけのウルトラマンが一同に会したことって」
 コノミとテッペイも言う。
「ないわ」
 それには総監代行が答えた。
「だから。ここは彼等に全てを託しましょう」
「その通りだ」
 補佐官が言った。
「彼等が負けそうになったら我々も全力で立ち向かう。だがそれまでは」
「GIG!」
 皆腹を括った。そしてウルトラマン達を見守る。今戦士達は巨大な超獣と死闘に入ろうとしていた。
「くっ!」
 エースがその触手を何をかかわす。
「この触手・・・・・・あの時よりもさらに」
「それどころではない」
 ウルトラマンがそれに応えた。
「以前とは比較にならない」
「そんなに凄いんですか」
「ああ」
 メビウスにセブンが答えた。
「以前私達が闘った時はここまで巨大ではなかったしな」
「そうだったんですか」
「これでは接近戦は無理だ」
 ヒカリが苦い声で述べた。
「どうすれば」
「だが諦めるな」
 ジャックが彼に言う。
「私達は何があっても諦めるわけにはいかない」
「そうだ」
 ゾフィーがそれに頷く。
「そう誓い合った筈だ。だからこそ」
「しかしこのままでは」
 それに80が言う。
「攻めようがありません」
「どうすればいいんだ」
 アストラも攻めあぐねていた。
「このままでは」
「いや、アストラ」
 レオが弟に対して言ってきた。
「諦めてはいけない、さっきジャック兄さんも言っただろう」
「そうか」
「そうだ。きっと弱点はある」
「一か八かか」
 その中でタロウが呟いた。
「ここは」
「教官、何か考えがあるんですか!?」
 メビウスが彼に問う。
「あればそれで」
「難しいぞ」
 タロウはメビウスにそう返した。 
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