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神々の塔

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第六十七話 竜殺しの英雄その七

「それでやねん」
「授乳もしますね、その授乳がです」
「うちはなん」
「しやすい、しかも腰も拝見しますと」 
 日本の巫女、卑弥呼の様なそれに包まれた腰を見て話した。
「かなりの安産型ですね」
「お尻も言うん」
「はい、貴女様は必ずです」
「暗算で」
「授乳もです」
 こちらもというのだ。
「楽に出来ます」
「そやねんね」
「子育ては安心していいです」
「安産で」
「しかも多産でしょう」
「それはええことやね」
「そやろ」
 ホワイトドラゴンの言葉に首を傾げさせる綾乃にシェリルが冷静な声で言って来た。表情もそうしたものだ。
「やっぱりな」
「子供は必要やね」
「家庭にも国家にもな」
「人口増加にもなるし」
「そやからな」
「安産と多産は」
「国にとってな」
 まさにというのだ。
「根幹の一つである」
「大事なことなんやね」
「そやから日本でもそうした神社あるやろ」
「安産の」
「お産はやっぱりな」
 これはというのだ。
「女の人にとっては大仕事やな」
「ほんまに」
「それが安産やとな」
「お母さんもお子さんも無事で」
「子供はすくすくと育って」
 そうなってというのだ。
「それでお母さんはまたな」
「産めるから」
「ええ、しかも多産やとな」
 今度はこちらの話をしたのだった。
「尚更な」
「ええね」
「多産はそれだけ人口が増えるさかいな」
「国にとってもええね」
「そやから十星連合でもや」
 自分達の勢力でもというのだ。
「多産はな」
「奨励してるし」
「政のサポートもや」 
 これもというのだ。
「しっかりとな」
「やってるね」
「そや」 
 まさにというのだ。
「そうしてや」
「人口増やしてるし」
「綾乃ちゃんが安産で多産やとな」 
 そうであるならというのだ。
「起きた世界でのことやけどな」
「ええことやね」
「そや、ただこっちの世界やと」
 シェリルは今自分達がいる世界の話もした。
「綾乃ちゃん独身のままやな」
「結婚とか考えられへんわ」
 とてもとだ、綾乃は答えた。 
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