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オズのエマおばさん

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第四幕その四

「白菜にお豆腐もありますね」
「どれも美味しそうですね」
 ナターシャの目は食材達に向けられています。
「早く食べたいです」
「だから今からどんどんお鍋に食材を入れてね」 
 ドロシーは五人に満面の笑顔で答えました、大きなお鍋の中にはお味噌で味付けされただし汁があります。
「そうしてよ」
「煮えたらですね」
「すぐに食べますね」
「それも皆で」
「そうしますね」
「これから入れていって」
「そうするわよ」
 こう言って実際にでした。
 ドロシーはお鍋に猪肉も山菜も茸も他の食材も入れてです。
 煮はじめました、食材達はすぐに煮えてです。
 皆それぞれ食べます、するとでした。
「あっ、これは」
「物凄く美味しいです」
「お肉も山菜も」
「茸もいいですね」
「勿論白菜もお豆腐も」
「そうでしょ、だからね」
 それでとです、ドロシーはカルロス達五人に答えました。
「どんどん食べてね」
「そうさせてもらいます」
「お味噌で味付けされていてそれもいいです」
「匂いも取れてますし」
「お味噌最高ですね」
「こんな時も役立ってくれるんですね」
「そうよ、お味噌は素晴らしい調味料でね」
 そうであってというのです。
「匂いも消して味付けもしてくれるのよ」
「いや、こんなに美味しいなんて」
 おばさんも猪のお肉を食べて言います。
「信じられないわ」
「猪はわし等も食べたことがあるが」
 おじさんも言います。
「いや、こうして食べると」
「また違うわね」
「全くだよ」
 こう言うのでした。
「ステーキとかにしてもいいがな」
「猪のお肉は固いからね」
「豚肉とよく似た味でもな」
「それで匂いもするしね」
「癖があるんだが」
「こうして薄く切ってお味噌で煮るとね」
 そうすると、というのです。
「こうした味なのね」
「いいな」
「そうよね」
「どんどん食べてね」
 ドロシーはおばさんとおじさんにも言いました。
「本当にね」
「遠慮なくよね」
「食べることだな」
「ええ、そしてね」 
 そのうえでというのです。
「茸もだけれど」
「ええ、色々な種類があるわね」
「大きいものも小さいものも」
「椎茸に舞茸、エリンギにしめじにってあって」
 そうしてというのです。
「楽しめるからね、それでね」
「それで?」
「何かあるのかい?」
「このお鍋には入っていないけれど」
 それでもというのです。 
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