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八条学園騒動記

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第七百四十九話 本物の馬鹿その三

「そうだな」
「そんなことは千年前に答えが出ているからな」
 兎跳びが足腰を鍛えるどころか傷めるものであることをだ。
「それでだ」
「やらせる奴はか」
「普通はいない」
 そうだというのだ。
「常識ではな、しかし」
「その教師はか」
「千年前の答えすら知らずだ」
「やらせていたか」
「それで生徒さんが膝を傷めそうになってな」
 兎跳びはそこを傷めるのだ、そのことがわかってから行われなくなったことは当然いいことである。
「他の部の先生が生徒さんの歩き方がおかしいことに気付いてだ」
「問題になったか」
「そして兎跳びは止めさせられてな」
 そうなってというのだ。
「その馬鹿教師はクビになった」
「そうなったんだな」
「生徒に問題のある教育を行ってだ」
 そうしてというのだ。
「他にも問題があってな」
「他にもか」
「パワハラセクハラの常習犯だった」
「学校の教師に多いな」
 連合のだ、その為連合では教師の評判は非常に悪いのだ。
「そうだな」
「確かにな」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「その悪事も露呈してな」
「クビになったか」
「懲戒免職になってだ」
 その処分を受けてというのだ。
「今は何処かで強制労働らしいな」
「重罪人扱いだな」
 フランツは述べた、連合では重罪人は死刑になるかそうした処罰を受けるのだ。その人権は一切考慮されない。
「まさに」
「事実そうだしな」
「セクハラパワハラでか」
「そうした悪事の常習犯だったからな」
 それ故にというのだ。
「今は極寒の地か荒野か高山でな」
「資源掘ってるか」
「粗末な監獄に放り込まれてな」
 そのうえでというのだ。
「まともな飯もなくだ」
「朝から晩まで重労働か」
「鞭打たれながらな」
「そうなっているか」
「凶悪犯に人権はない」
 タムタムは言い切った。
「連合だとな」
「普通鞭打たないな」
「受刑者もな」
「そうだな」
「しかし殺人や悪質な犯罪を犯しただ」
 そうしたというのだ。
「凶悪犯はな」
「容赦しないからな、連合は」
「死刑もあってだ」
 それも拷問的な残虐な死刑方法である。
「そしてだ」
「鞭打っての強制労働だな」
「そこで死ねばな」
 強制労働を受ける中でだ。
「まさにゴミとしてな」
「ゴミの穴に捨てられるな」
「ゴミと一緒にな」
「そうして焼かれてだな」
「終わりだ、葬式もだ」
 これもというのだ。 
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