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オズのエマおばさん

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第三幕その十二

「山の幸と言ってもね」
「ええ、色々あるわね」
「だからね」
 それでというのです。
「果たして何を食べるか」
「だからそれはね」
「行ってみてのお楽しみだね」
「街にね」
「それまでは期待しているといいんだね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「そうしていればいいのよ」
「いや、何を食べるか」
「今から楽しみです」
「どんな山の幸が出て来て」
「そしてどんなお料理なのか」
「本当に楽しみです」
 カルロス達五人も言います。
「猪とか熊とか」
「茸に山菜に木の実」
「平野の方もありますね」
「そちらも期待出来ますね」
「そちらの幸も」
「そうよ。農業も盛んだから」
 その街はというのです。
「本当に色々とね」
「食べられますね」
「それじゃあですね」
「今は期待しながらで」
「それで、ですね」
「お空の旅をすることですね」
「そうしてね。お菓子も食べて」  
 ラムレーズンが入ったクッキーを食べてです、ドロシーは五人にお話しました。
「色々見ましょうね」
「大地もお空も」
「全てですね」
「こうして見ればいいですね」
「そうして楽しんで」
「満喫すればいいですね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「このままね」
「わかりました」
 カルロスが応えました。
「それならです」
「そうしていってね」
「皆で、ですね」
「今楽しめることは今楽しんで」
 そうしてというのです。
「後は思い出としてね」
「時々思い出してですね」
「楽しむことよ」
「そうすることですね」
「その為にもね」
「今の時点で、ですね」
 ドロシーに言いました。
「そうすることですね」
「そうよ、今があるからね」
「未来もありますね」
「だから今出来ることをよ」
 まさにそれをというのです。
「全力でね」
「やることですね」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「未来もね」
「楽しむことですね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「だからね」
「今は景色を楽しむことですね」
「そうしましょう、いいわね」
「わかりました」
 カルロスだけでなく恵梨香達四人も合わせて五人全員で頷きました。そうしてヘリコプターから球形に見えるお空と大地の景色を心から楽しむのでした。そのうえで山の麓の街へと向かっていくのでした。 
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