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オズのエマおばさん

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第二幕その七

 ここで、です。カルロスも言いました。
「エマさんとヘンリーさんのおもてなしねえ」
「どういったものかしら」
 恵梨香は考えるお顔で言いました。
「一体」
「気になるわね」
 ナターシャも言います。
「今のオズの国の農家のものだと思うけれど」
「今のアメリカの農家さんみたいな感じかな」
 こう考えたのはジョージでした。
「オズの国はアメリカの影響受けるし」
「実際前に行った時はそんな感じだったしね」
 神宝もそれならと言います。
「そうなるかな」
「どうだろうね。まあ行ってからのお楽しみかな」
 カルロスはこう考えました。
「ここは」
「いや、今どんなものか考えるべきよ」
「その方がいいわよ」
「事前に考えてるとその時に心構え出来るし」
「出たとこ勝負よりいいよ」
「そうかな、僕は基本なる様になるだからね」
 カルロスは四人に応えて言いました。
「こう言うけれど」
「それがなのよ」
「ちょっとね」
「よくない時もあるから」
「多少は考えていこうね」
「前以てだね、じゃあ今回は」
 カルロスは皆の考えを受けて言いました。
「真剣に考えてみるね」
「そうしたらいいわ」
「どんなおもてなしをしてくれるのか」
「期待しながらね」
「そうしていこう」
「それじゃあね、オズの国は期待は裏切れない国だしね」
 だからともです、カルロスは言いました。
「それならね」
「考えていきましょうね」
「それも皆で」
「どんなおもてなしか」
「あれこれとね」
「そうしていこうね」
「それもまたよしよ」
 ドロシーも笑顔で言ってきました。
「あれこれ考えてよ」
「期待することもですね」
「ええ、本当にね」
 実際にというのです。
「いいことだから」
「それで、ですね」
「考えていきましょう」
「どんなおもてなしかを」
「是非ね。そうしながらね」
 ドロシーはさらに言いました。
「今は詳しい日時をね」
「何時お二人のお家に行くか」
 トトが応えました。
「そして山の麓の街に出発するか」
「そのことをね」
「決めていこうね」
「まず私はやることをやって」
 そうしてというのです。
「行かないとね」
「そうだよね、ドロシーはオズの国の王女でね」
「しかもオズの国の首相だから」
 その立場だからだというのです。
「何といってもね」
「政治のお仕事があって」
「今あるそれをやってね」
「留守の時の申し継ぎもしないとね」
「ジュリアがいてくれているから」
 だからだというのです。 
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