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スーパー戦隊超決戦

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第十二話 ドクターマンの影その一

                第十二話  ドクターマンの影 
 ニンニンジャーの面々は今高知市にいる、そこでドクターマンを探しているがその中でタキガワは坂本龍馬の銅像を見て言った。
「いやあ、忍者じゃないですが」
「この人恰好いいのよね」
 風花が応えた。
「そうなのよね」
「お話を聞いてるとですね」
「そう、前向きで明るくてね」
「開明的で」
「身分に捉われないでね」
「当時の日本でそれは凄いことですね」
「ええ、それにね」 
 風花も坂本龍馬の銅像を見上げている、そのうえで言うのだった。
「実は強かったのよ」
「そうでやんすか」
「うん、剣術の免許皆伝でね」 
 そうであってというのだ。
「刀を持ったらね」
「かなりの強さですかい」
「そうなのよ」
「確か北辰一刀流だったな」 
 加藤が言ってきた。
「流派は」
「何処かで聞いたね、その流派」
 松尾は加藤のその言葉に応えた。
「確か今でも有名だね」
「そうだ、日本を代表する流派の一つだ」
 加藤は松尾にその通りだと答えた。
「坂本龍馬は実際にだ」
「北辰一刀流免許皆伝で」
「剣術はな」 
 これはというのだ。
「かなりのものだった」
「成程ね」
「ただこの人が戦ったことは聞かないですね」 
 百地はこう言った。
「特に」
「強いのにか」
「刀は持っていましたが」
 伊賀崎に話した。
「拳銃を持っていていまして」
「それで戦っていたんだな」
「いえ、それを用いたともです」
 その拳銃をというのだ。
「聞いていません」
「戦ってないんだな」
「そうした人ではなかった様ですね」
 坂本龍馬はというのだ。
「どうやら」
「そうなんだな」
「戦うよりも交渉と商売の人でした」
「海援隊か」
「はい、ですが強かったことはです」
 このことはというのだ。
「間違いないです」
「免許皆伝でか」
「そうです」
「何かな」
 獅子王もいて言ってきた。
「この人のこと聞いてると励まされるよな」
「うん、やっぱり凄い人だよ」
 伊賀崎父も龍馬の像を見上げている、そうして言うのだ。
「そして恰好いいよ」
「若しこの人が今いたら」
「どんなことしてたのかしら」
 伊賀崎兄妹は父の横でふと考えた。
「一体ね」
「想像するよな、どうも」
「あっし等の味方でしたら」
 タキガワがそれならと言った。
「頼りになりやしたね」
「そうだよね」
 松尾もそれはと応えた。 
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