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スーパー戦隊超決戦

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第十話 東京だけでなくその六

「本当に勝てないよな」
「そうだ、そこを考えなければだ」
「中日も駄目か」
「そこを考えるのが監督だがな」
「監督さんねえ」
「どうなのかな」
 キャンデリラとラッキューロも微妙な顔で言った。
「あの人ね」
「正直心配よ」
「いや、もっとやれるって思ったらな」
「これが、だよね」
 ドゴルゴとアイスガロンも言う。
「僭主の人達への扱いがね」
「問題だっていうしな」
「ああ、応援していなくても心配だよ」
 桐生にしてもだ。
「こんなのだとな」
「今日の試合は阪神ですが」
 空蝉丸は三塁側を観て話した。
「どうでしょうか」
「ううん、勝てないかな」
 有働は一塁側を観て話した。
「今日は」
「昨日も負けたと思うが」
 ヨーグルトは試合結果の話もした。
「今日もどうだろうな」
「まさか黄金時代からこんな風になるなんて」
 結月も難しい顔で言った。
「思わないわよね」
「どんなチームも変なことをしたら弱くなるけれど」
 福井はそれでもという顔で話した。
「中日もそういうことかしら」
「そうだろうね、名古屋の人達は残念だろうね」
 津古一は周りの青い帽子と法被の人達を見回して思った。
「本当に」
「そうよね、また黄金時代に戻って欲しいわよね」
 ウルシェードも思って言った。
「そう思ってるわよね」
「そうだな。恐竜とドラゴンは通じるものがある」
 トリンはそれでと話した。
「我々としても何とかしてもらいたいものだ」
「また強くなって欲しいな」
 桐生はトリンのその言葉に頷いた、そうして試合を観戦するのだった。そしてその試合はギル達も自分達の乗艦でテレビ観戦をしていたが。
 ギルは試合を観てだ、こんなことを言った。
「阪神が勝ったな」
「はい、中日に」
 ダマラスが応えた。
「今しがた」
「そして巨人もだな」
「広島に十三対零で敗れました」
「これで巨人は十連敗か」
「いえ、十一連敗です」
 そこまで負けているというのだ。
「今日の敗戦で」
「ふむ、それで最下位だな」
「そうなっています」
「なら巨人はいいな」
 ワイングラスを片手に話した、そこには上等の赤ワインがある。
「最早上がらないな」
「そうかと」
「では阪神の敵は」
「残る四チーム特に二位の広島かと」
 このチームだというのだ。
「最も警戒すべきは」
「そうか、では応援するとしよう」
 ギルは切実な声で述べた。
「阪神をな」
「次は首位攻防戦だったわね」
 エスケイプは鋭い顔と声で述べた。
「マツダスタジアムで」
「ううむ、正念場だな」
「まさにね」
「勝ち越して欲しいものだ」
 ギルの声は切実なままだった。 
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