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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第十一幕その十一

「僕達も仏教の考えだとね」
「輪廻転生の中にあるね」
「そして何度も生まれ変わってるね」
「数えきれないだけ」
「そうなっているね」
「そして徳を積むか不徳を積むかして」
 そうしてというのです。
「生きていっているんだ」
「何度も生まれ変わって」
「それぞれの生をだね」
「そうしているんだね」
「今も」
「そうなっているよ、そしてね」
 それでというのです。
「やがてはだよ」
「解脱だね」
「それを迎えるね」
「そうなる様にしていくのね」
「そうだよ、僕も何度も生まれ変わっていて」
 そうしていてというのです。
「そのうえでだよ」
「徳を積んでいるか不徳をそうしているか」
「前世はわからないけれど」
「解脱するのね」
「やがては」
「悟りを開いたらね、どうもね」
 先生はさらにお話しました。
「座禅を組んだり修行を重ねたりね」
「徳を積む」
「そうしていっているとだね」
「いいんだね」
「そうみたいだね」
 こうお話するのでした。
「解脱には。それにそうしていけば周りもね」
「助かるしね」
「人を助けて我が身助かるっていうけれど」
「天理教じゃね」
「仏教でもそうだね」
「若し自分さえよくて悪いことばかりしてるなら」
 そうした人はといいますと。
「人に好かれる筈ないし」
「徳なんて積まずに」
「そうしてだね」
「生きていくとね」
「そんなことをしたら」
 先生は皆にお話しました。
「その人生でもいいことはないし」
「結末はね」
「いいものである筈がないね」
「皆から嫌われて」
「何処にも居場所がなくなってね」
「そして誰もが助けるどころか」
 むしろというのです。
「敵になってね」
「それだよね」
「大変なことになるよね」
「そして悲惨なことになるね」
「絶対に」
「そして生まれ変わっても」
 そうした末路を迎えてというのです。
「それでもだよ」
「いいことはないね」
「絶対に」
「そうよね」
「碌なはじまりじゃないね」
「生まれ変わっても」
「そうなるよ、それが生まれ変わりで」
 輪廻転生でというのです。
「それぞれの生の中でだよ」
「徳を積む」
「そして何度も生まれ変わって徳を重ねていって」
「そうしてだね」
「解脱に至ることだね」
「それが仏教の教えだよ、その教えをね」 
 まさにというのです。
「堀与さんも添っているってことだね」
「そうだよね」
「まさにそうなるわね」
「あの人いい人生送っておられるわね」
「そうよね」
「そう思うよ」 
 先生は確かなお顔で言いました、そうしてです。
 この日はその後で寝ました、そして学会の間も学問に励み堀与さんとお話しました。それが終わると堀与さんとお互い再会を約束して神戸に戻るのでした。 
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