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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第十幕その十一

「白い軍服の幾ら攻撃を受けても倒れない日本軍がいたとか」
「何か凄いね」
「そんなに不思議なお話多かったんだ」
「日露戦争ってそうだったんだ」
「ただの戦争じゃなかったんだ」
「そうだよ、僕も調べていて驚いたよ」 
 先生は蛤御門の前で皆にお話しました。
「こんな不思議なお話が多いのかって」
「うん、僕達も思ったよ」
「凄い戦争だよ」
「日本が勝ったことも凄いけれど」
「その為の努力も」
「それと一緒にね」
 真剣なお顔でした、それこそがこの戦争について調べていく中で先生が真実だと確信したということに他なりませんでした。
「こんなお話もあったんだ、二次大戦でも天狗が参戦していたとかね」
「あるんだね」
「日本には妖怪さん達がいるけれど」
「戦争にも参加していたんだ」
「そうだったんだね」
「そう言われていて僕は事実だったと確信しているよ」
 そうだというのです。
「日露戦争のこともね」
「狐さんや狸さん達が従軍していて」
「白い軍服の兵隊さん達が戦って」
「三笠のマストに鳥が止まったり」
「皇后陛下の枕元に坂本龍馬さんが出たり」
「日本の誰もが必死に戦っただけでなくね」
 それと共にというのです。
「そうした逸話も多いんだ」
「何か神様仏様が勝たせたみたいな」
「変化する生きものさん達まで協力してくれた」
「そんな戦争だったのかな」
「日露戦争って」
「そして勝ったからね」
 だからだというのです。
「何かと思うことがあるよ」
「学んでいてだね」
「どうしてもそうなるね」
「先生としては」
「そうなんだ」
 皆に真剣なお顔のままお話します。
「僕としてもね」
「ううん、東郷さんだけじゃなくて」
「色々あったんだ」
「あの戦争って」
「本当に」
「日露戦争を学ぶことは」
 まさにこのことはというのです。
「それだけだよ」
「沢山のことが学べるね」
「ただの戦争じゃないね」
「そうだね」
「そんな不思議なことも学べるんだからね」
「若しかして」
 ここで先生はこうも思って言いました。
「あの戦争は日本は勝たないといけない」
「そんな戦争だったんだ」
「神様が力を貸してでも勝たないといけない」
「英霊の人も」
「そして変化する生きもの達も」
「そうしないといけない戦争だったんだ」
「そうだったかもね」
 先生は皆に考えるお顔のままお話しました。
「二次大戦は負けたけれどね」
「あの戦争に負けても日本は生き残ってるし」
「今こうしてね」
「あの戦争は負けてもよかったんだ」
「結果論になるけれど」
「そうかもね、しかしね」 
 それでもとです、先生はさらにお話しました。
「日露戦争は違っていたのかもね」
「絶対に負けてはいけない」
「戦うしかなくて」
「そして勝たないといけない」
「そんな戦争だったんだ」
「あの戦争に勝って日本は生き残って」
 そうなってというのです。 
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