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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第十幕その三

「スポンサーも離れているんだ」
「そうなって当然だね」
「もうね」
「嘘ばかりの番組なんて害でしかないから」
「冗談抜きで碌なものじゃないからね」
「視聴する人もいなくなるわ」
「スポンサーだって離れるよ」
「そうしたことが続いてね」
 そうしてというのです。
「あらためるどころか」
「どんどん酷くなっていってるね」
「テレビ自体が」
「お金もなくなってきたのかね」
「いい番組作る気もなくなったのか」
「報道番組は酷くなる一方で」
「変な番組ばかりだね」
 皆も思って言うことでした。
「何かとね」
「酷い番組ばかりになってきて」
「変なバラエティ番組とか」
「出演している人も何これって人多いし」
「ネットの方がいいよね」
「ずっとね」
「テレビの凋落は当然だよ」
 先生は達観した様に言いました。
「もうね」
「そうだよね」
「公平でもないし」
「嘘吐くし」
「面白くもないし」
「それじゃあね」
「いい番組を作ろうと思わないと」
 まずはというのです。
「そもそもだよ」
「作れないよね、面白い番組」
「まずやる気がないと」
「それで作っていかないとね」
「そしてお金もないとね」
「いや、お金はなくても」
 そうであってもというのだ。
「工夫してね」
「やっていけるね」
「それなら」
「工夫も大事だから」
「それも忘れないことだね」
「そうだよ、その工夫もないから」
 だからだというのです。
「本当にね」
「酷い番組になってるね」
「そんな番組ばかりだね」
「観ても面白くない」
「ためにもならない様ばかりだね」
「そうなっているから」
 だからだというのです。
「ジリ貧と言っていいよ」
「そうだね」
「あまりにも酷い番組ばかりだから」
「やる気もお金も工夫もない」
「ただ放映しているだけだから」
「それではね」
 こうしたお話をするのでした、出発の準備が整った後で。
 そのうえで実際に出発する時が来てでした、先生はトミーに見送られてそのうえで電車に乗って京都に来ました。そしてです。
 その京都に着いてです、皆言いました。
「着いたね」
「あっという間だったね」
「神戸からね」
「前もそうだったけれど」
「すぐだったね」
「うん、京都は近いからいいね」
 先生も笑顔で言います。
「本当に」
「そうだよね」
「神戸からすぐに行けるし」
「新幹線ですぐだし」
「他の電車でもちょっと時間がかかる位だから」
「いいよ、八条鉄道の特急でもね」 
 こちらの電車でもというのです。 
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