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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第十幕その一

                第十幕  京都へ行って
 国際法についての本や論文を読んでご自身も論文を書いてそれを脱稿させていよいよその時が来ました。
 先生はご自宅で動物の皆に言いました。
「ではね」
「うん、準備も出来たし」
「チェックしたら万端整ってるし」
「明日学会だし」
「ホテルの予約も取れてるし」
「後は京都に行って」
「それで学会に出席しよう」 
 先生は笑顔で言うのでした。
「京都で行われるね」
「そうしようね」
「京都での国際法での学会に」
「世界中から人が来て」
「軍人さんや自衛官の人達が参加するね」
「そうしようね、しかし軍人さんや自衛官の人達が学会に参加すると聞いて」
 戦士絵はここでこうも言いました。
「驚く人もいるね」
「どうして軍人さんが学会に参加するかって」
「自衛官の人達が」
「学問と無関係って思うね」
「軍隊は」
「特に日本ではね」
 今自分達が暮らしている国ではというのです。
「そうだね、けれどね」
「それは違うよね」
「実はね」
「軍隊ってその中に色々な職種があって」
「機械も使うし」
「極めて科学的でね」
「法律のコントロールも受けるからね」 
 だからだと言う先生でした。
「科学、技術、法律、そして戦史も組織の仕組みのこととね」
「学問は関わるよね」
「何かと」
「無関係どころかね」
「密接に関係があるね」
「そうだよ、それで国際法は元々戦争でのルールを念頭に置いたものだから」
 そうしたものだからだというのです。
「それでだよ」
「かなり、だよね」
「軍人さんも関わるね」
「自衛官の人達も」
「そうだよね」
「そうしたことを知るのもね」
 先生はさらにお話しました。
「重要なことだよ」
「そうだよね」
「軍隊は戦争だけじゃない」
「色々なことと関わっていて」
「その中に色々なものがあって」
「学問も大きく関係している」
「そうした場所だよ、論文も書くしね」
 軍人さん達はというのです。
「むしろ学者さんに近い一面もあるよ」
「そうだよね」
「論文も書くとなるとね」
「もう相当だよね」
「かなり学問的よ」
「そんな人達だね」
「軍事研究の本もその組織の中に沢山あるしね」 
 軍隊にはというのです。
「そうしたことも考えると」
「尚更だね」
「軍隊は学問的な一面もあるね」
「学んで研究する」
「そうした世界でもあるね」
 皆も納得しました。
「本当に」
「そうしたことを知らないで軍隊について言うと」
「失敗するよね」
「日本ではそんな人達も多いね」
「うん、実際多くてね」
 それでと言う先生でした。 
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