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仮面ライダーダブル 最高のパートナー

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第二十六章

 それが激突する。ここではだ。
 ドーパメントのテクニカルな攻撃が効いた。まずはだ。
 アクセルの頭部を左から打つ。続いてだ。
 脇を打つ。連続攻撃だった。
「くっ、しまった」
「上手くいったわね」
 ドーパメントは攻撃を決めてから言った。
「貴方の動き、読めてきたわ」
「俺の動きがか」
「確かに速いわ」
 それは認めるのだった。
「けれど。その動きは」
「どうだというのだ」
「単調ね。だからすぐにわかったわ」
「単調か」
「ええ、どうすればいいのかわかるから」
 それでだというのだ。
「動きがわかれば。どうということはないわ」
「わかった、それはな」
 アクセルは言われても動じなかった。全くだ。
 そしてそのうえでだ。一旦だ。
 彼は右足から蹴りを放った。その狙いはだ。
 ドーパメントの頭部だ。先程彼が打たれたその左の頭部をだ。打とうとする。
 しかしそれはだ。あっさりとだ。
 ドーパメントに防がれる。彼女は今度は腕で受けてみせたのだ。
「これがどうしたと・・・・・・!?」
「攻撃は一つとは限らない」
 こう言ってだ。今度はだ。
 右足を一瞬で引っ込めてだ。一気に左に回る。
 そしてもう一方の、左足でだ。ドーパメントの延髄をだ。
 一気に蹴る。跳び上がってそのうえでだ。
 蹴り切る。それは確かにドーパメントの延髄を打った。
「くっ!」
「こうしたやり方もある」
 攻撃を放ってからの言葉だった。攻撃をしてから着地する。
 そしてだ。さらにだ。
 エンジンブレードとトライアルのマキシマムドライブをだ。同時にだった。
 使いそのうえで前に倒れようとするドーパメントの前に回ってだ。
 一気に斬り刻む。その文字はティーの文字だった。
 それで斬ってだ。ドーパメントを爆発させたのだった。
「勝負ありだな」
 こう言うのだった。その技マシンガンスラッシャーを放ってからだ。
 ドーパメントは元の姿に戻っていた。イナゴの女の姿にだ。
 その姿で立ちながらだ。そうしてアクセルに言うのだった。
「直線的だけじゃないのね」
「これでわかったな」
「ええ。急に曲線的にも動けるわね」
 それがわかったのだ。今になってだ。
「頭を使って」
「少なくとも馬鹿ではないつもりだ」
 こう述べるアクセルだった。
「伊達に今まで戦って生きてきたわけじゃない」
「そうね。その通りね」
「そしてだな。御前は」
「ええ、残念だけれどね」
 女の言葉に苦いものが宿っていた。何とか立ちながらだ。
「これで終わりね」
「今回はだな」
「また。会うかも知れないわね」
「その時はまた倒してやる」
 アクセルは強い声で女に告げた。
「何度も何度もな」
「それが仮面ライダーなのね」
 女もだ。それがわかったのだった。仮面ライダーがどういったものかをだ。
 それをわかったうえでだ。楽しげに笑ってだ。こうも言ってみせた。
「面白いわ。また戦いたいわね」
「じゃあそうしろ。また言うがだ」
 アクセルの言葉は変わらない。
「その都度倒してやる。楽しみにしていろ」
「今度は。そうはいかないわよ」
 女はここまで言うとだった。微笑んでだ。
 そのうえで姿を消した。後に残ったアクセルは。
 ふと窓の外を見た。そこから見える庭での戦いはもう終わっていた。
 それを見届けてだ。彼は呟く様にして言った。
「後は。あいつ等だけだな」
 こう言うのだった。そのうえでだ。彼は戦場だった場所を後にした。
 三人になったダブルがエターナル、ユートピアドーパメント、黒いクレイドールドーパメントエクストリームと戦っていた。戦いは最初は五分と五分だった。しかしだ。
 
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