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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第九幕その一

                第九幕  国際法の学会
 先生は今も自衛隊そして軍隊について学んでいますが。
「今度は国際法だね」
「その論文書くんだね」
「そうするのね」
「それで学会で発表するよ」 
 先生は動物の皆に自宅でお話しました。
「そうするよ」
「そうなんだね」
「国際法も軍隊にとって重要だしね」
「今度はそちらだね」
「そちらを学んで発表するのね」
「だから今国際法の本を読んでいるんだ」
 英語の本をぱら、ぱらとページをめくって読んでいます。先生は本を読むのが他の人と比べてとても速いのです。
「日本語の本も読むよ」
「そうするんだね」
「そしてだね」
「読んでから論文を書いて」
「そうして発表するんだ」
「そうするよ、そしてね」 
 読みつつさらに言うのでした。
「学会で発表するよ」
「じゃあどんどん書いていこうね」
「本も読んで」
「先生の学問をしていこうね」
「今回もね」
「そうするよ、ただね」
 ここで先生は難しいお顔で言いました。
「国際法は大事だけれど時にはね」
「無視する人いるよね」
「国際的に」
「ナチスやソ連がそうだったし」
「他の人でもいるね」
「中には圧倒的に強かったら」
 そうであったらというのです。
「国際法は守らなくていいなんてね」
「言う人いるよね」
「物凄い暴論だよね」
「法律を守らなくていいとか」
「無茶苦茶言うよ」
「国際法は罰則が明確になっていないところがあるから」
 それ故にというのです。
「破ってもね」
「それで罪に問われないことが多いね」
「実際ソ連なんてそうだったし」
「二次大戦の連合国側はそれを指摘されているし」
「むしろ枢軸側よりも」
「毒ガスは交際法違反でも」
 この危険な兵器を例えに出してお話しました。
「これと言って罰する人や組織がいないなら」
「使うよね」
「酷い人は」
「実際に使ったケースもあるしね」
「そしてジュネーブ条約に調印していないと」
 そうでなければというのです。
「その場合もだよ」
「別にいいんだよね」
「国際法を守らなくても」
「そうしても」
「そうだね」
「そうなんだ、けれど戦争だからこそ」
 そうであるからだというのです。
「やっぱりね」
「何かが必要だよね」
「ルールが」
「それがね」
「恋愛と戦争にルールはないと言われているよ」
 先生はこの言葉も出しました。
「イギリスの諺であるね」
「あるよね」
「そう言われてるしね、実際に」
「けれどどっちもルールあるよね」
「やっていいことと悪いことあるね」
「その戦争でやっていいことと悪いことを定めたのが国際法だよ」 
 そうだというのです。 
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