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暗殺教室 in Hero

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緑谷出久の暗殺教室18 授業参観の時間

なんと授業参観が急遽決まり、烏間先生が不在の中、緑谷出久の母である引子を迎えることになったしまった...

杉野「本当に来るのか?」

出久「う、うん。断らせた方がよかったかな...」

殺せんせー「緑谷君!そんなこと言ってはお母さんに失礼ですよ!!変装ならバッチリです!

教室のドアの前から声が聞こえてきた。殺せんせーの作戦は烏間先生に変装するというものだった。

そして勢いよくドアが開けられて、

殺せんせー「わいや!烏間や!!!」

ゴミクオリティの変装をした殺せんせーがいた...

岡野「何その眉間落書きは!?」

殺せんせー「烏間はんのニヒルさを演出したんや!」

三村「なんで腕がソーセージみたいになってるんだよ!」

殺せんせー「ガチムキ筋肉の再現や!」

ゴムで触手を縛っているだけである。

一同(不安しかない…!!!)

そして偽律は来れないので、律は体調不良で休みということで通そうとしている...

菅谷「殺せんせー!!ダメだ!俺がなんとかしてやる!」

殺せんせー「ええ!?ダメですか!?」

片岡「ダメに決まってるでしょ!!」

そうして何人かの生徒で殺せんせーの変装をどうにかしようと模索し始めた。

律「授業参観とは大変なものなんですね」

出久「う、うんまあ...律さんは初めてだもんね」

律「私はAIですし」

出久「どうせなら律さんも出られたらいいのに」

律「ありがとうございます緑谷さん♪」








引子「出久が言ってた律さんってAIだったの!?」

出久「うん。本当は内緒なんだけ............お母さん!?!!!!?!?」

それ以外「あああああ!!?!!!?」

なんと窓から教室を覗いている引子いたのだった。

出久「は、早くない!?!?」

引子「ほら、山を登らなくちゃいけないから早めに出発してね?そしたら意外と早く着いちゃって......律さんってAIだったのねぇ」

出久「えっと...その...(考えろ!!考えろ...!!そ、そうだ!!)え、AIと一緒に学習したらどうなるっていう技術の進歩のための実験を、隠してや、やってるんだ...え、偉い人からの案で!ここなら実験しやすいでしょ!?だからお母さんにも言えないことで...でもとっても大事なクラスメイトなんだよ!!」

茅野(ええっ!?そんな動揺しながらの理由じゃダメに)

引子「そうなのね。AIって最近すごいらしいからそういうのがあるのねぇ...ちゃんと内緒にするから!よろしくね律ちゃん」

律「...よろしくお願いします!緑谷さんのクラスメイトの律です!」

それ以外(信じたぁぁ!!!!!)

杉野「それで殺せんせーの変装は!?」

菅谷「ぐっ......これでなんとか...」

前原「上はスーツで耳とかつけれたけど、でも下半身どうするんだよ!」

出久「(まずい!殺せんせーが準備できてない...!こうなったらぁ!!!!)お母さん実はね!!」

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殺せんせー「えー授業を始めます」

引子「個性事故があった日に授業参観なんて...」

殺せんせー「え、ええ...問題ありませんよ。体が柔らかくなった程度ですし...」

出久「ふぅ...」

渚(個性事故っていう理由が通った...)


岡島「それにしても緑谷のお母さん美人だなぁ〜めっちゃスリムだし」


緑谷引子は出久は椚ヶ丘に入学した時は、太ってしまっていたが、出久が椚ヶ丘で頑張っている姿を見て、自分も何かしら頑張りたいと思い、ダイエットに挑戦。約一年間のダイエットで、見事かつてのボディを取り戻したのだった。

矢田「というか...優しそ〜」

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殺せんせー「ここで公式が成り立たないのでは?と思ったあなた、ご安心を!ここはこの公式を新しくーーーー」

引子「......良かった」ボソッ



午前の授業が終わり、昼休み...どうせなら三者面談をすることになった。生徒達は話が気になり、外からこっそりと話を聞いていた。

殺せんせー「どうですか、E組のみんなは」

引子「そうですね...みんなとても良い子だってことですね。やっぱりこの目で見て確認しないと事実は分からないなと...」

殺せんせー「ほぉ」

引子「出久は昔からその...いつも学校に行くのが嫌いだったんです...それを口にしませんでしたが」

出久「...」

引子「椚ヶ丘に転校しても、前よりマシでもどこか楽しくなさそうな...むしろ焦っている感じがして...。でもE組になってから出久は毎日が楽しいのか笑顔を見せてくれるようになったんです...!」

殺せんせー「...」

引子「それで毎日クラスの子達のことを話してくれるんです。ああ、このクラスは出久と一緒にいてくれてるんだって。聞きました、期末テストはA組に一泡吹かせたって」

殺せんせー「ええ...みんな自分の力を磨いて、殺りましたよ...それである生徒から質問が来ているんです。“自分のせいで緑谷君がE組に落ちたことを恨んでいますか”ってね」

それを聞いた引子は優しい笑みを浮かべた。

引子「最初聞いた時は驚きはしましたが、恨んでなんかいません。

むしろ出久が自分のしたいことに正直に動いた...小さい頃からの夢を諦めていなかったことを嬉しく思いました」

出久「...!」


引子「出久の行動は胸を張れる正しいモノだと思っております。そんな息子を誇らしいと思うと同時に、このE組はこの学校の理不尽に抗っている強いクラスだと私は思います」

殺せんせー「ありがとうございます...」

引子「どうか出久の、そしてこのクラスのみんなのこれからのために先生方、どうかよろしくお願いします」

引子は頭を深く下げた。

殺せんせー「(とても素晴らしい人だ。噂などに惑わされずに、その目であの子達の成長を見てくれた。自分の息子だけでなく、他の子達も真剣に...)ええ、お任せください!この私があの子達の力を磨いて見せましょう!!」

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磯貝「...すごいな緑谷のお母さん...恨んでないって...」

前原「あの質問お前だったんだな」

奥田「でも...やっぱり緑谷君のお母さんだって分かりますね」

神崎「うん...緑谷君の笑っている顔とそっくり...あのお母さんがいたから緑谷君は辛い過去があっても頑張ってこれたのかな...」

渚「...」

茅野「渚?」

渚「...何でもないよ。良いお母さんだなって......羨ましいって思っちゃった...」ボソッ

杉野「親子揃ってすげえ人格者だな...」



残り少ない昼休みでも生徒達は引子の周りに集まっていた。

倉橋「緑谷君の好きな食べ物ってなんですか〜?」

引子「カツ丼ね。出久ったらカツ丼出た日は急いで食べるくらい好きなのよ」


出久「はずかしぃ、はずかしぃ...」

出久は止められないのを察して悶えていた...

引子「それで昔はオールマイトごっこが大好きでね。いつも私が拐われた役で」

出久「やめてぇぇぇぇ!!!!」

中村「へー、可愛いね〜」

カルマ「楽しかった?ねえ?」

出久「許してつかぁさい...」


引子「本当にみんないい子ね〜本校舎の子達は見る目がないわ。私は応援しているからね」ニコッ


E組(...聖母...!)

原(これが本物の母性...!)

イリーナ(...ある意味女の武器...!)

引子「烏間先生は本当にいい子達の担任になられたんですね。確か今年からですもんね」

殺せんせー「はい...まあもう少し青春を送って欲しいですが...勉強も重要ですが恋愛も!」

E組(親御さんになんて事言うんだ!!)

引子「そうですか〜...みんなは好きな人とかいるの?」

E組(乗っちゃったよ!!)

引子「出久からは恋愛とかの話がないから、もう少し頑張って欲しいところだけど」

出久「もうやめてよお母さん!!!!」

出久は教室の隅で蹲っている。

殺せんせー「ああ、緑谷君は問題ないですよ。でも緑谷君には恋愛小説を読ませてあげてください」

引子「本当ですか!?えっ!?あっ、これは聞かない方がいいですねぇ。出久を好きになってくれてありがとうとは言っておきます...出久は昔からどうも鈍いところがあって...」

渚(鈍いと言っても...)

茅野(鈍すぎるような...)

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午後の授業でも引子は参加して

引子「...せっかく解いたんだから手を上げないの?」

カルマ「えっ、まあ別に」

殺せんせー「カルマ君は手を上げて発言するのが恥ずかしいんですよぉ〜」

カルマ(あのタコ...!)

引子「大丈夫よ〜恥ずかしくなんてないからね?」

カルマ「...っす」

菅谷(緑谷のお母さん強え!)

三村(あのカルマを抑えるなんて!)

前原(しかも常時笑顔だから母性が溢れている!!)

寺坂「くっ...ぶふっ...!」

カルマ「...ねー...あの寺坂が答え出せたそうですよ?」

引子「あら」

寺坂「ぶっ!?て、てめえ!!」

引子「寺坂君できたの?」

寺坂「いや、あの...えっと...ですね...」

木村「かつてのガキ大将も肩なしだな...」

岡島「俺らも勝てる気しないけどな...」


放課後...授業参観が終わり、全員で下校していると、本校舎からも親と子が...


「あら...あれはE組の親御さん...ぷっ...」
「可哀想に...出来ない子がいて...」

親達はE組、いや引子を見て笑ったが、本校舎生徒はE組に負けているため苦笑いをしているだけだ。

E組生徒が引子に申し訳なく感じていると、引子が一歩前に出て、

引子「失礼ですが、E組のみんなの事をよく知りもしないで勝手なことを言うのはやめてもらえませんか?」

「は、はぁ!?い、E組のくせに」

引子「知ろうともせずに好き勝手言うのが本校舎の生徒の親なんですか...?」

「っ〜!!!」

引子は鋭い目つきで反抗する。本校舎の親たちは、引子の気迫に押され、子と共に早足で帰っていった。

引子「私はE組の括りにされても決して恥ずかしく思わない...みんな行きましょうか」

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磯貝「すいません...俺らのせいで...」

引子「いいのよ。気にしないで」

渚「...強いんですね」


引子「私が?...まだまだ...出久が強くなろうと毎日頑張ろうとしているから、その出久に恥じない親になろうとがむしゃらなだけよ。さっきのだって...き、緊張してたから...」

引子は冷や汗をかいていた。

出久「ありがとうお母さん...」

引子「...いいのよ...」


似たもの同士の親子...E組の生徒は今日のことは決して忘れないと決めたのだった。

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そして終業式当日...

学秀「...」
 
寺坂「お、やっと来たぜ。生徒会長サマがよ」
 
学秀「何か用かな。式の準備でE組に構う暇なんて無いけど」
 
寺坂「待てよ。何か忘れてんじゃねーのか?」
 
磯貝「浅野。賭けてたよな。5教科トップを多く取ったクラスが1つ要求出来るって。要求はさっきメールで送信したけど、あれで構わないな?」
 
瀬尾「くっ...」
 
寺坂「5教科の賭けを持ち出したのはてめーらだ。まさか今更冗談とか言わねーよな?なんならよ。5教科の中に家庭科とか入れてもいいぜ。それでも勝つけどなぁ?」

ドヤ顔でマウントを取る寺坂組に何人かは苦笑いをするしかなかった。そしてA組は悔しいのか歯軋りをしている者もいた。

磯貝「カルマ。珍しいな。お前が全校集会来るなんて」
 
カルマ「だってさ、今フケると逃げてるみたいでなんか嫌だし」

そんな中...律の代わりに、偽律が終業式に出ていた。

菅谷「烏間先生!隣の偽律が気になって集中出来ないっすよ!」ボソッ
 
烏間「すまない。律が機械だとバレないために必要な工作だ。直属の上司の娘さんでな。口は堅いし詮索もしない。律の授業で成績が上がったと上司もご機嫌だ」
 
菅谷「俺、テスト中からずっと隣だし、集中出来なくてクラス最下位になっちまった...」
 
烏間(クラスでは最下位でも、全体で中位の成績。ドン尻からよくここまで育てたもんだ...)


出久「あれ、律さん?どうして僕の携帯に?」

出久は胸のポッケに入れていたスマホの画面に律が映っているのに気づいた。

律「はい、昨日の事でお礼が言いたくて」

出久「ん?昨日?」

律「昨日、緑谷さんのお母さんに受け入れてもらえるように優しい嘘をついてくれてありがとうございました。それと大事なクラスメイトと言ってくれて嬉しかったです!」

出久「気にしなくてもいいのに」

律「とっても嬉しかったから言いたかったんです♪(だから緑谷さんは他の女子の皆さんに注目されるんでしょうか...恋愛......今後のクラスのために調べてみる価値ありますね。対象は緑谷さんが1番勉強になると考えます!)」

フラグ⑧ 自律思考固定砲台

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校長『夏休みだからといって怠けないように...えっ...まあ...E組のようにならないように...』

いつものE組いじりもウケが悪かった。


以前は暗い顔をしていたE組は、今回は前を向いて終業式を過ごすことができたのだった...



殺せんせー「夏休みのしおり。1人1冊です」
 
前原「出たよ、恒例過剰しおり...」
 
岡島「アコーディオンみたいだなこれ...」
 
殺せんせー「これでも足りないくらいです。夏の誘惑は枚挙に遑がありませんから」
 
そう言われても生徒達はげんなりしている。あの出久でさえ苦笑いだ。
 
殺せんせー「さて、これより夏休みに入るわけですが、皆さんにはメインイベントがありますねえ」
 
中村「あー。賭けで奪った“これ”のことね」
 
殺せんせー「本来は成績優秀クラス。つまりA組に与えられるはずだった特典ですが、今回の期末はトップ50のほとんどをA組とE組で独占している。君たちにだってもらう資格はあります。


夏休み!!

椚ヶ丘中学校特別夏期講習!!

沖縄リゾート2泊3日!!


...君たちの希望だと、触手を破壊する権利は教室ここで使わず」

磯貝「この合宿中に仕掛けます」

殺せんせー「触手10本の超ハンデでも満足せず、四方を先生の苦手な水で囲まれたこの島も使い、万全に...貪欲に命を狙う。

正直に認めましょう。君たちは侮れない生徒になった...」
 
すると殺せんせーはたくさんの紙に何かを描き始めた。
 
殺せんせー「親御さんに見せる通知表は先程渡しました。これは、標的先生から暗殺者あなた達への通知表です!!!」
 
教室いっぱいの二重丸が舞い散った...
 
生徒達は思った、標的からのこの3ヶ月の嬉しい評価であることを。
 
 
殺「一学期で培った基礎を存分に活かし、夏休みも沢山遊び!沢山学び!そして沢山殺しましょう!
 
椚ヶ丘中学3-E!

暗殺教室!

基礎の一学期!これにて、終業!!」


こうして生徒達は次なる暗殺のために、帰路に着いたのであった...





おまけ1

イリーナ「私も母性というものを知れば更に暗殺を...」

寺坂「いや無理だろあれは」

前原「あの母性は神ってる」

竹林「ビッチには不可能ですね」

イリーナ「殺す!!!!」

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おまけ2

出久「なんかお母さんから恋愛小説をもらったんですが...恋愛ってよくわかりません...」

烏間「...なぜ俺に聞く」

出久「お、大人ですから...」

烏間「...悪いな俺の恋愛はよく分からん」

出久「そうですか...」


どちらも超鈍感

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おまけ3

神崎「緑谷君...カツ丼好きなんだ...」

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倉橋「作ってあげようかな〜」

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速水「......カツ丼か...」

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岡野「作った事ない...」

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不破「意外に肉食...」

ちゃんちゃん☆

シリーズ
暗殺教室 in Hero


 
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