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高校生の頭の中

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第一章

                高校生の頭の中
 その高校では男女共集まれば話すことは一つだった。
「えっ、あいつとあいつやってるの?」
「もうそこまでいったの?」
「えっ、そんなテクニックあるの」
「そんな体位あるのかよ」
「へえ、コスプレねえ」
「道具も使って」
 所謂性春真っ盛りだった、特に学園一のドスケベと言われる間島晴香金髪にした髪の毛を長く伸ばしセットにし顎の先が尖ったやや丸い小さな顔と切ッとした奥二重の目と細い見事なカーブを描いている眉と小さな唇と高い鼻を持つ顔を派手なメイクで覆っている一六〇程の背で胸の大きな彼女はそうであった。
 学校の授業が終わって友人達と話すことはほぼそうしたことだった。
「体位には四十八あるのよね」
「ああ、四十八手ね」
「体位ってそれだけあるのね」
「上、下、後ろだけじゃなくて」
「立ってもするけれど」
「そんなにあるのね」
「それでね」
 晴香は友人達にさらに話すのだった。
「その中には凄いのもあって」
「凄い?」
「凄いっていうと」
「どんなのなの?」
「これがね」
 その四十八手のことを書いたサイトをスマートフォンで出してさらに話すのだった、この他にもだった。
 晴香はこうした話をしていった、そうしたことに使う道具やどういったプレイがあるか等博識であった。その為。
 友人達は晴香を学校一のドスケベと言っていた、そして晴香自身まんざらではなかった。
「もう興味はね」
「そうしたことばかりね」
「頭の中は」
「そうなのね」
「そうなっているから」
 それでというのだ。
「本当にね」
「煩悩全開で」
「もうそのままに動く」
「そんな感じね」
「調べれば調べる程色々なことがあって」
 こうしたことはというのだ。
「色々学べるわ、そうした道具とか売ってるお店も見付けたし」
「ああ、あるわよね」
「探せばね」
「これがね」
「まだ高校生だから行けないけれど」
 実は晴香は外見は派手だが中身は真面目である、通っている学校も校則は緩やかだが県内では結構な進学校である晴香自身その学校の中で成績優秀である。 
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