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ドリトル先生の落語

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第一幕その十一

「やっぱりだよね」
「ああ、性格がいい人に頼むね」
「それで悪口ばかり言う人だとね」
「もう皆離れるよね」
「近寄りたくもないし」
「悪口ばかり言う人の性格はどうか」
 それはというお話にもなります。
「わかるよね」
「悪いよ」
「悪口ばかり言う人って」
「不平不満ばかりで」
「もうね」
「いいことはないよ」
「そうだよ、同じお仕事なら」 
 それならというのです。
「性格のいい人に頼むからね」
「そして性格が悪い人は避けられる」
「一緒に働いても気分よくないしね」
「悪口ばかり聞いてだと」
「自分も言われる様だったら余計にだよ」
「それでお仕事もなくしていって」
 そしてというのです。
「遂にはね」
「貧乏になる」
「しかも人も寄って来なくて」
「誰からも相手にされなくなって」
「それでだね」
「さらに悪口を言うんだね」
「不平不満を溜め込んでね」
 そうなってというのです。
「そうなるよ、そしたら貧乏神はね」
「尚更だね」
「悪口を食べる」
「そうなっていくのね」
「まさに」
「そうだよ、悪口を言う人のお顔は」
 先生は今度はそちらのお話をしました。
「よくないお顔をしているね」
「そうなのよね」
「人相が悪くなってるよ」
「悪口を言ってると」
「どうしてもね」
「笑顔も悪意が出た歪んだものになるね」
 例え笑っていてもというのです。
「そうだね」
「笑顔でもそんな笑顔は駄目だよね」
「悪意が出ていると」
「それならね」
「そんな笑顔は駄目ね」
「そうだよ」
 先生はまさにと答えました。
「本当にね」
「そうそう」
「笑顔は笑顔でも」
「悪意が出た笑顔はね」
「出すものじゃないよ」
「素直に心から楽しく思えて」
 そしてというのです。
「笑えないとね」
「駄目だよね」
「笑うにしても」
「それが笑いだよね」
「正しい笑いだよね」
「僕が思うのはその笑いだよ、悪意のある笑いはね」
 それはというのです。
「浮かべると自分の心を蝕んでいくよ」
「悪口と同じで」
「そうしたものね」
「貧乏神が来る様な」
「そんな笑顔だね」
「そんな笑顔で言うこともね」
 悪意のある歪んだです。
「悪口だね」
「確かに」
「そうだよね」
「落語や漫才で笑うものじゃないわ」
「アニメや漫画や小説を目にするものでも」
「また違うわ」
「お笑いには良質なものと悪質なものがあるとね」
 先生はこうも言いました。 
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