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ドリトル先生と桜島

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第十一幕その一

                第十一幕  とんでもない剣道
 先生は動物の皆と一緒にです。
 トミーや王子へのお土産も買いますが鹿児島名産の食べものにお酒に名品と色々なものを買っています。
 ですがここで皆は先生にしっかりと言いました。
「先生、日笠さんの分買った?」
「トミーや王子だけじゃないよ」
「他の学校の人やご近所さんだけじゃなくて」
「それでサラさんにもだけれど」
「そう、サラは僕が神戸に帰った頃にね」
 先生はサラの名前を受けて皆に答えました。
「来日してくるんだよね」
「今度は観光でね」
「お仕事でなくて」
「それで来るんだ」 
 まさにというのです。
「それでサラとね」
「ご主人にお子さん達のね」
「その分もね」
「ちゃんと買うね」
「そうするね」
「そうするよ、勿論日笠さんの分もね」 
 先生は笑顔で言いました。
「買うよ」
「そうそう、忘れないでね」
「日笠さんの分は買おうね」
「それも他の人より沢山ね」
「買っておこうね」
「何でかね」 
 先生は皆に言います。
「皆、トミーも王子もね」
「言うっていうんだね」
「日笠さんには特にって」
「お土産を沢山贈る」
「そしていいものをっていうんだね」
「それはどうしてかな」
 首を傾げさせて言う先生でした。
「本当にね」
「それがわからないからね」
「先生は困るんだよ」
「本当にね」
「このことはね」
「そうだよ、何でかな」
 首を傾げさせて言う先生でした。
「皆そう言うのかな」
「だって先生が気付かないからだよ」
「全くね」
「そこが困るから」
「皆で言うんだよ」
「そうなんだね、けれど皆が言うなら」
 それならと言う先生でした。
「僕もね」
「そうするね」
「そこでお話を聞いてくれるから嬉しいよ」
「先生はそうした人だから」
「お話を聞いてくれるから」
「そうなんだ、まあ兎に角買っておくよ」
 日笠さんの分もというのです。
「しっかりとね」
「うん、そうしようね」
「日笠さんの分も買おうね」
「そうしようね」
「他の人より多くね」
「僕は誰かを贔屓するのはね」 
 特定の人はというのです。
「よくないと思うけれど」
「いや、日笠さんは別じゃないと」
「あの人はね」
「皆もそう言ってるよね」
「王子もトミーも」
「だって皆気になってるから」
「そうだからだよ」
 皆で先生に言います。 
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