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X ーthe another storyー

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第二十話 外力その四

「もう連絡はついているから」
「僕の夢で」
「是非ね」
「呼ぶことですね」
「そうしてくれるわね」
「はい」
 牙暁はまた庚に答えた。
「そうさせて頂きます」
「それではね」
「そして揃えば」
「いよいよ本格的によ」
「戦いをはじめますね」
「地の龍と天の龍のね」
「そうですね、そして」
 牙暁はさらに言った。
「その戦いで」
「ええ、姉さんをよ」
 ここでも彼女のことを話すのだった。
「きっとね」
「お救いする」
「そうするわ、それで出来るだけ」
「地の龍の誰も」
「死なない様にね」
「しますね」
「折角巡り合った仲間はね」 
 そうした間柄の者同士はというのだ。
「死んで欲しくないわ」
「そうですね」
「だからよ」
 そう思う故にというのだ。
「七人共ね」
「出来るだけ生きてもらう様にですね」
「していくわ」
 こう言うのだった。
「いいわね」
「その為にもですね」
「打つ手はね」
 それはというのだ。
「まさによ」
「全てですね」
「打ってね」
 そうしてというのだ。
「ことを進めていくわ」
「それでは」
「ではまずは」
「彼のことは済んだし」
 手を打ったからだというのだ。
「後は彼が来てくれて」
「そこからですね」
「残る二人にね」
「声をかけます」
「宜しくね」
「それでは」
 牙暁も応えた、そうして今はまた動く時を待つのだった。
 封真は家でこの日も神威それに小鳥と共に夕食を摂った、そしてその後で神威がこんなことを言ったのを受けた。
「小鳥は本当に料理上手だな」
「ああ、そうだな」
 封真は彼の言葉に目を向けて微笑んで応えた。
「俺もそう思う」
「子供の頃からな」
「料理をしていてな」
「今もだな」
「毎日している」
「だからだな、昼の弁当も美味いが」
 神威も微笑んで言った。
「夕食もな」
「美味いな」
「かなりな」 
 こう封真に答えた。
「今日はハンバーグだったが」
「そちらも美味かったな」
「こうしたものを食ってな」
 そうしてというのだ。
「生きていきたいな」
「ならそうしてくれ」
 これが封真の返事だった。 
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