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家事も毎日やっていると

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第二章

 この話通り一緒に家事もしていった、そうして一年経つと。
「何か少しずつお部屋もおトイレもね」
「奇麗になってきたわね」
「お洗濯も要領わかってきたし」
「お料理も美味しくなったわ」
「どれも交代でやってるけれど」
「家事全般をね」
「そうしていったら」
 一年一緒に家事を分担して交代で毎日それぞれやっていくと、というのだ。
「よくなってきたね」
「その実感あるわね」
「あまり経験ないことでも」
 夫は妻に話した。
「毎日やってるとね」
「出来る様になるわね」
「経験を積んでいけば」
「次第にね」
「そうなるね、ただ」
 ここで夫はこうも思った。
「お互い大学から一人暮らしだし」
「それでなの」
「元々ね」
 その実はというのだ。
「僕達は自分で思っていたよりも家事出来ていたかもね」
「そうかしら」
「自信なかっただけで」
「実はなのね」
「そうだったかもね、けれど結婚して」
 そして一緒に暮らす様になってというのだ。
「毎日交代でそれぞれの家事をしていって」
「さらによくなったのね」
「そうじゃないかな」
 こう妻に話した。
「若しかしたら」
「そうなのね」
「けれど経験を積んで」
 そしてというのだ。
「よくなったのかもね」
「そうなのね」
「何でも経験だね、じゃあこれからも」
「一緒にね」
「色々経験を積んで」
 そしてというのだ。
「結婚していこう」
「それじゃあね」
「一緒にね」
 二人でこう話してだった。
 夫婦生活を続けていった、そのうえで様々な経験を積んで共に成長していった。子供も出来て育て孫も出来てだった。
 二人は年老いても一緒だったがそこでも二人で言うのだった。
「これからも何かと」
「二人でやっていってね」
「経験を積んでいって」
「やっていきましょう」
 年老いても生きている限り経験していく、そのことがわかっているからこそ言い合った。そして共にそれからも二人でいようと約束するのだった。


家事も毎日やっていると   完


                   2023・5・22 
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