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仮面ライダーファイズ 小さな星の話

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第二十八章

「アギトの力、今ここに」
 両手を一旦クロスさせそれを腰にやる。するとベルトが現われて光がそれを包んでいく。
 それと共に左手は懐にやり右手はゆうるりと前に出す。するとそこに獣じみた異形のライダーが姿を現わした。
「行くぞ」
 そのままオルフェノク達と戦いに入る。そしてそれは彼だけではなかった。
「北條君、そこか!」
 一條もやって来た。その横には五代もいた。彼はバイクに乗っている。
 そのままの構えで変身に入る。彼もまたライダーになる。
「変身!」
「またライダーが」
「俺は仮面ライダークウガ」
 彼は名乗る。
「オルフェノクとの戦いに俺も!」
「いいか北條君」
 一條は北條のところに来る。クウガはその間に乾達と合流する。
「何とか囲みはあのライダーと四号、いやクウガで作った。君はそこから動け!」
「その突破したところをさらに荒らせというわけですね」
「それと同時に負傷者を安全な場所に」
「わかりました」
 北條はそれに頷く。二人はすぐに作戦を決定したのであった。
「ライダーが二人か。これは有り難いね」
 海堂は思いも寄らぬ援軍の登場で活気付く。
「けれど海堂さん、敵はまだ」
「わかってるさ。ったく心配性だな」
 笑って長田に返す。その声もリラックスしてきていた。
「けれどな。状況は変わってきたぜ」
「ですね。けれど敵はまだまだ」
 またライオトルーパーが来るがその頭を撃って倒す。バイクだけが通り過ぎて後ろで爆発する。
 もう一騎来る。しかしそれは突如として空中から現われた巨大な赤い龍の炎で焼かれる。そのまま紅蓮の中に消えた。
「何だ!?」
「今のは一体」
「ドラグレッダーだ」
 乾に応えながらまた一人ライダーが現われた。赤いライダーだ。
「どうやらオルフェノクを捕食した場合もかなりの力を得られるようだな」
「誰だ御前は」
「仮面ライダー龍騎」
 彼は名乗った。
「こちらに案内されたけれど。何だよこりゃ」
「城戸君だったか。来たか」
「五代さんか」
 クウガの姿を認めて彼に声をかける。そこに秋山も来た。
「あんたもう来ていたのか」
「ああ、間に合ったな」
 五代はそう声をかけてサムズアップをする。城戸もそれに応える。その後ろから秋山が声をかけてきた。
「城戸、他にも来ているぞ」
「えっ、俺達の他にもライダーがいるのかよ」
 見れば目の前にファイズやアギトがいる。それに気付いたのだ。
「しかも変な格好だな」
「御前に言われたくはねえよ」
 乾はむっとした声でそれに応える。城戸はその声に少し戸惑った。
「俺もかよ」
「お互い人のことは言えないだろ」
 そう言い合うところにまたライオトルーパーが来る。慌てて敵を倒す。
「すげえ数だな、おい」
「お喋りをしている時間はないみたいだな」
 秋山も横で剣を振るっている。そこで銃撃が来た。
 今度出て来たのはゾルダであった。他にインペラーとベルデもいる。彼等だけでなく周囲から他のライダー達もやって来る彼等も次々とライオトルーパー達と戦闘に入る。
「何かよくわからないけれど援軍か?」
「そうみたいだな」
 秋山が城戸に応える。
「おい」
 秋山はあらためて乾達に声をかける。
「俺達は少なくともあんた達に協力する。これでいいな」
「ああ、じゃあ頼むぞ」
「わかった。やるぞ城戸」
「ああ、こいつ等どう見たって普通の相手じゃないしな」
 倒したすぐ側から青白い炎に包まれて灰になっていく。城戸はそれを見て述べる。
 
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