| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

押してはいけないボタン

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 目次
 

第一章

                押してはいけないボタン 
 ナイジェリアから日本に来たオコエ=サルガス痩せた長身で頬がすっきりとしていて黒く短い縮れた毛と丸いきらきらした目の彼は大阪の公立大学で農業そして日本文化について勉強中だ。それでいつもこう言っていた。
「最初は異世界転生したかと思ったよ」
「何処でそんな言葉覚えたのかな」
 学校で一番仲のいい下野藤太が応えた、背は一七〇位で色白で丸々と太り黒髪を真ん中で分けて眼鏡をかけている。大学では極めて優秀な学生として知られている。
「一体」
「いや、アニメとライトノベルで」
「やっぱりそっちなんだ、そんなに違うんだね」
「ナイジェリアと比べるとね」
 サルガスは明るい声で答えた。
「本当にね」
「そこまで違う国なんだね」
「日本語にしても」
 そもそも言語がというのだ。
「文字は三種類あって文法も発音も独特で」
「それでなんだ」
「もうね」
 それこそというのだ。
「異世界の言語の様だってね」
「思ったんだ」
「ちなみに最初は何それと思って」
 それでというのだ。
「異世界転生は後で知ったよ」
「アニメやラノベでだね」
「うん、日本語を勉強したら」
 その時にというのだ。 
< 前ページ 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧