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神々の塔

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第九話 自然もありその七

「戦われ」
「そうしてやな」
 中里が応えた。
「僕等は」
「勝っていって下さい」
 こう言うのだった。
「そして神霊の方々にもです」
「勝ってやな」
「上に登られ」
 塔をというのだ。
「踏破されて下さい」
「試練に勝って」
「そうです」
 そのうえでというのだ。
「是非共」
「そうか、ほなな」
「そうされますね」
「それを目指すわ」
 笑顔でだ、中里はマーメイドの戦士に約束した。
「僕等はな」
「その言葉頼もしく思います」
「ほなな」
「ではまた機会があれば」
「ああ、戦おうな」
「お会いした時は宜しくお願いします」
 戦士は笑顔で述べた、そうしてだった。
 他の者達と共に十人の星の者達の前を後にした、残された彼等は金を収めるとそれからあらためてだった。
 歩きはじめた、ここでアレンカールは言った。
「人も出るわね」
「ああ、賊やなくてな」
 芥川が応えた。
「神霊の配下の者達がな」
「試練として出て来るわね」
「そやな」
「そういえばよ」
 アレンカールはさらに言った。
「それぞれの神霊の世界にもよ」
「人がおるな」
「神霊に仕えるね」
「身の回りを世話したり兵士になるな」
「そんな人達がいるわね」
「この世界やとな」
「あれか」 
 リーは気付いた様に言った。
「一旦死んでな」
「そのうえでなのね」
「天国に行く様なもんでな」
「それぞれの世界に生まれ変わるのね」
「それやな、人の魂は永遠でな」
 肉体は滅んでもというのだ。
「ずっと存在していてな」
「それぞれの世界に生まれ変わって」
「それでや」
 そうなってというのだ。
「神霊の世界に生まれ変わったらな」
「人としてね」
「それぞれの神様に仕えるんや」
「そうしているのね」
「天国や極楽に行くっていうのは」
 それはともだ、リーは話した。
「言い換えるとな」
「それぞれの神霊の世界に生まれ変わる」
「そういうことやろ」
「そういえば六道でや」 
 羅は気付いた顔になって言った。
「極楽道があるけどな」
「六道の一番上やね」 
 シェリルが応えた。 
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