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夢幻水滸伝

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第二百八十三話 財団を立ち上げてその六

「そういった力も持ち」
「ことを進められますか」
「世界を救う様にされるのですね」
「財団が力を持てば」
 金や人を集めてというのだ。
「街や村の自治体も言うことを聞いてくれますね」
「政治資金の援助そして投票になれば」
 院長はこう話した。
「政治家の人達もです」
「その言うことをですね」
「聞いてくれます」
「政治家という人達はですね」
「政治資金がなくてはです」
 そうでなくてはというのだ。
「選挙活動もです」
「出来へんですね」
「そして投票してもらわないと」
「当選しませんね」
「選挙活動が出来なくとも」 
 そしてというのだ。
「票も集まらないと」
「どうにもなりませんね」
「政治家という人達はです」
 老婆も言ってきた。
「まずは何と言ってもです」
「選挙ですね」
「はい」
 パスタ、スパゲティのそれを食べつつ話した。
「当選しないとです」
「只の人ですね」
「政治家は確かに権勢がありますが」 
 このことは事実だがというのだ。
「しかしです」
「落選したら只の人ですね」
「はい、失脚してもですが」
「落選したら終わりで」
「当選しなければです」
「意味ないですね」
「ですから財団の資金とです」
 それにというのだ。
「人の数があれば」
「政治家の人達も無視出来へんですか」
「そしてそこからです」
 選挙に影響を及ぼす様になればというのだ。
「影響力を及ぼせるので」
「財団は力を持つべきですか」
「はい」
 そうだと言うのだった。
「まさに」
「それも今以上に」
「そうです、ですから財団の力を州全体に及ぼされるおつもりなら」
 ジェーンのその考えについても答えた。
「よいことかと」
「ほなその様に進めていきます、ただ」
 ジェーンは老婆の言葉に頷きつつさらに述べた。
「僕ちんはさらに先も考えてます」
「といいますと」
 院長はジェーンの今の言葉に眉をぴくりと動かした、そのうえで彼女に目を向けてそのうえで真剣な声で問うた。
「それは」
「このロードアイランド州からです」 
 さらにというのだった。
「他の州にもです」
「財団の影響力をですか」
「拡大していきたいです」
 ジェーンは院長に話した。
「それからも」
「そうですか」
「はい、そして」
 ジェーンはさらに話した。
「財団をアメリカひいては世界にです」
「拡大させるのですね」
「そうしたいです」
「医療を通じて」
「ひいては医療を基盤として」
 そのうえでというのだった。 
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