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レーヴァティン

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最終話 世界を見守ることをその十四

「若しだ」
「気流の問題を解決してな」
「俺達が動かないとだ」
「どうしようもない時はか」
「動く、世界を救う連中が困り果てたなら」
「手を貸していかないとな」
「そういうことだ、だがその連中もおそらくだが」
 今度は仮定したうえで話した。
「起きた世界から来ている」
「それだと能力が桁外れでな」
「神の持ちものも持っている」
「俺達が聞いた神器をな」
「神具とも言うそうだが」 
 名前は違うがというのだ。
「それでもな」
「そうしたものも持っているか」
「だからだ」
「まず大丈夫か」
「俺達と同じ様にな」
「世界を救ってくれるか」
「俺達の助けがなくてもな」
 それでもというのだ。
「その筈だ」
「だったら期待するか」
「是非な、ではだ」
「ああ、政を執りながらな」
「二つの浮島のな」
「世界を見ていくか」
「これからのな、一つの出来事は終わったが」
 石に変えられ海に沈められた世界は戻ったがというのだ。
「それでもな」
「まだ世界は続いてな」
「やるべきことはだ」
「あるな、しかしクトゥルフを倒した時は下の世界に行けたが」
「気流が変わってな」
「もう行けないな」
「おそらく気流のことはだ」 
 多く激しいこれのことはというのだ。
「俺達の今のだ」
「何とかしないといけないことか」
「そのうちの一つだ」
 こう言うのだった。
「おそらくな」
「試練はまた来たか」
「そういうことだ」
「一つの試練が終わってもか」
「まただ」
 新たにというのだ。
「来るものだ」
「ハッピーエンドで終わってもか」
「物語はそれで終わりだがな」 
 それでもというのだ。
「現実はだ」
「まだ続くんだな」
「そうだ」 
 まさにというのだ。
「それが現実だ、ではな」
「その現実の中でか」
「やるべきことをやっていくぞ」
「それしかないな」
「これからもな」
「この世界でな」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「今すぐにでもな」
「ああ、政にかかろうな」
「仕事は待ってはくれない」
「だよな、やろうな」 
 久志は英雄に微笑んで応えた、そうしてだった。
 二人で仲間達と共に仕事に入った、世界を戻しても彼等にはやることが山の様にあった。しかしそれを誰もが笑顔で受け入れていた。そのうえで自分達のすべきことに励むのだった。


最終話   完


レーヴァティン   完


                    2022・11・1 
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