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レーヴァティン

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最終話 世界を見守ることをその十二

「けれどな」
「それでもな」
「下と周りがな」
「そうだからな」
「この世界の他の地域からな」
「行き来は難しい」
「事実上鎖国してるな」
 久志は腕を組んで述べた。
「そうなってるな」
「だから人もだ」
「どっちの浮島でもな」
「人間しかいない」
「そうなってるな」
「そうだ、だがな」
「そうしたこともな」
「何とかな」
「他の地域との交流も持てる様にしたいな」
「そうだ」
 英雄は久志に話した。
「何とか工夫をしてな」
「これからはな」
「鎖国はな」
「経済規模を拡大するとなるとな」
「駄目だ、まして俺達は好き好んでだ」
「鎖国はしていないな」
「だからな」
 それ故にというのだ。
「そこもな」
「改善していくか」
「他にもだ」
「やることは多いな」
「休んでいる暇はないとな」
「また言うな」
「何度も言う、事実だからな」
 それ故にというのだ。
「俺達のやるべきことは多くしかもだ」
「減らないか」
「そうだ、だからこそ治めていくぞ」
「官僚機構も整えてな」
「議会も開く様にしてな」
「選挙も出来る様にか」
「しないとだ」
 さもないと、というのだ。
「駄目だしな」
「寝る間もないってか」
「考えてだ」
 そうしてというのだ。
「やっていくことだ」
「そういうことだな」
「ではいいな」
「これからもか」
「俺達がこの世界にいる限りだ」
「やっていくか」
「この世界を去る時は来る」
 英雄は一際強い声で述べた。
「必ずな」
「そうだよな」
「そうした時もな」
「間違いなくだ」
 それこそというのだ。
「来る、しかしな」
「その時が来るまではな」
「働くことだ」
「それが義務か」
「俺達のな」
 まさにというのだ。
「そうしていくぞ」
「俺達全員でな」
「一人でもな」
 それでもというのだった。
「やるしかないが」
「今の俺達は二十六人いるな」
「一人より遥かにいいな」
「ああ」
 その通りだとだ、久志も答えた。 
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