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星河の覇皇

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第八十三部第一章 防衛ライン到達その十七

「おおよそだが」
「当時のソ連の人口を考えると」
「何割にもなる、特に成人男子ではな」
「恐ろしい割合ですね」
「だからソ連は長い間ある年代の男子が少なかった」
 それも極端にだ。
「戦死したからな」
「成人男子即ち働き手ですね」
「とりわけ力仕事のな」
「その人達が少ないと」
「それでだ」
 そのせいでというのだ。
「産業が歪なものになる」
「そして国家としても」
「滅亡に至る」
「まずは人材ですね」
「それを忘れた国はな」
「間違いなく滅びますね」
「連合は四兆の人口を自由にしても」
 個人個人が職業選択の自由に基づきそれぞれの好きな職業に就く傾向があるがというのだ、無論環境から望ます仕事に就くことも多い。
「しかしだ」
「それでもですね」
「人材は隈なく粗末にすることなくだ」
「用いているので」
「あの通りだ」
「発展し続けていますね」
「あの国はだ」
 連合はというのだ。
「そうした意味でも見るべきものが多い」
「そうした国ですね」
「ましてや小国、我々の様な」
「統一しても」
 それでもとだ、シャルジャーが言ってきた。
「サハラは連合と比べると」
「人口は二十分の一でな」
「国力では六百分の一の」
「ほんの小さなな」
「文字通りの小国ですね」
「そうした国だ、だからな」
「人材はですね」
「尚更だ」
 むしろ連合以上にというのだ。
「大事にしなければだ」
「成り立たないですね」
「そうだ、小国が発展するには」
「人材ですね」
「まずそれだ、人材を育て用いてな」
「粗末にすることなく」
「そうしてこそ発展してだ」
 そしてというのだ。
「サハラは豊かになる」
「富国を達成し」
「強兵もだ」
 こちらもというのだ。
「備わる」
「そうなりますね」
「そう思うとティムールはな」
 この国はというと。
「正しいことをしている」
「将兵達は落伍させない」
「その姿勢は流石だ」
「シャイターン主席の考えですね」
「敵は暗殺もするが」
 これはシャイターンの常だ。 
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