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オズのボームさん

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第五幕その八

 この日のお仕事が終わってでした、晩ご飯の時に魔法使いは笑顔で言いました。
「お掃除をしたらね」
「そうしたらだね」
「うん、そこから奇麗な緑色が出るからね」
 モジャボロの弟さんに明るい笑顔で応えます。
「やりがいがあるね」
「そうだよね、本だなも本の表紙も緑でね」
「木もそうで文字もきらきらしていてね」
「緑色にね」
「本当に奇麗だよね」
「まさにエメラルドの都の」
 この国のというのです。
「奇麗な緑が出てね」
「それでだね」
「本当に奇麗で」
 それでというのです。
「嬉しいよね」
「お掃除をして修繕したら奇麗な緑色が出る」
「そのこともね」
「とても嬉しいよ」
「お掃除したら奇麗になるのよ」
 つぎはぎ娘が楽しそうに言ってきました。
「絶対にね」
「そう、その奇麗になるのを見たら」
 モジャボロが嬉しそうに応えました。
「本当に嬉しくなるね」
「全くよね」
「君もそうだね」
「そうよ、お洗濯したらね」
 それでとです、つぎはぎ娘はモジャボロに答えました。
「あたしもよ」
「奇麗になるね」
「その都度ね」
「そうだよね」
「だからあたしお洗濯好きよ」
 そうだというのです。
「後もそうしてもらうわ」
「そして乾かしてもらうね」
「そうしてもらうわ」
「僕だってこうだよ」
 樵は自分のピカピカの身体を見せてお話します。
「この通りね」
「うん、油を塗って磨いてね」
 臆病ライオンが応えます。
「凄く奇麗だよ」
「やっぱりこうしてね」
「磨くとね」
「奇麗になるよ」
「そう、お掃除や洗濯をすればね」
 かかしも言います。
「それで奇麗になるよ」
「そうだよね」
 臆病ライオンはかかしの言葉にも頷きます。
「誰でも何でもね」
「ずっと汚いなんてことはないんだよ」
 樵は笑顔で言いました。
「ちゃんとお掃除したりして奇麗にすればね」
「何でも誰でも奇麗になるね」
「そうなんだよ」
「だからあのお部屋もどんどん奇麗になっているんだ」
 かかしも言います。
「そしてこのまま続けたらね」
「お部屋が全部奇麗になってね」 
 臆病ライオンが笑顔で応えます。
「整頓出来ているね」
「間違いなくね」
「そうだね、外見が悪いと言われている人でも」 
 ジャックも頭のカボチャを取り換えています、そうして服も奇麗なものにして木も脂を塗って磨かれています。
「お風呂に入ったり着替えたりしたら」
「皆奇麗になるわね」
「そうだね」
「私だってよ」
 ジャックに応えているエリカも言います。 
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