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スリムでもスタイルがいい

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第二章

「だからね」
「それでなのね」
「プール行こうね」
「それじゃあね」
 にこりと笑って言う春に悪意がないことがわかってだった。
 史奈も約束sた、そしてだった。
 次の日の休みに実際に一緒にプールに行った、春は自分の水着を持って来ていて史奈は黒ビキニをレンタルした。
 そうして着替えてプールに出るとだった。
 男達は皆史奈を見た、そうして言うのだった。
「あの娘奇麗だな」
「それに滅茶苦茶スタイルいいな」
「脚長くて奇麗でウエストも引き締まっていて」
「お尻の形もいいな」
「すげえスタイルだな」
「首筋なんかもいい感じだよ」
「えっ、私がスタイルいいって」
 史奈は男達の言葉を受けて驚いた。
「まさか」
「あのね。胸がないとか言うけれど」
 春はその史奈に話した。
「けれどね」
「それでもなの」
「史奈脚長くて奇麗で」
 それでとだ、春も言うのだった。春は白ビキニでここでも胸が目立っている。
「ウエスト引き締まっていて首筋や肩も整ってて」
「そうなの」
「お尻だってね」 
 史奈のそれを隣からまじまじと見つつ話した。
「大きさも形もね」
「いいの」
「そうよ、背中だって色気あるし」
 今度はそちらを見て言う。
「スタイルいいわよ」
「そうなの」
「胸がなくてもね」
 それでもというのだ。
「スタイルいいの、だからこれからは自信をね」
「持っていいのね」
「いいよ、少なくともコンプレックス持つことはないよ」
「そうなのね、じゃあ」
「これからは気にしないでね」
 胸のことはというのだ。
「そうしてね」
「そうするわね。胸だけじゃないのね」
「そう言ったら私だって脚短いし」
 春は笑って自分のことも話した。
「一緒よ、誰だってそうしたことはあるし」
 コンプレックスはというのだ。
「気にしていられないよ、じゃあ今から準備体操して」
「泳ぐのね」
「そうしよう、準備体操はね」
 これはというのだ。
「プールとか海で遊ぶならね」
「絶対よね」
「そう、だからね」
「そうよね、じゃあ今からね」
「準備体操をしようね」
 もう胸のことは気にならなかった、そうしてだった。
 史奈は春と共に準備体操をしてそれからだった。
 二人で泳いで楽しい時間を過ごした、それが終わって一緒に帰る頃にはもう胸のことはどうでもよくなっていた、そのことを教えてくれた春に感謝をするばかりだった。


スリムでもスタイルがいい   完


                       2022・9・21 
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