| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生とめでたい幽霊

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第九幕その三

「そうだね」
「幸村さんが築いたからね」
「大坂城の弱点を補う為にね」
「それで築いた場所だったね」
「その跡地にも行くよ」
 佐助さんの主である幸村さん由縁の場所だからというのです。
「そしてそこにもね」
「行くんだね」
「目洗い神社にも」
「そうするんだね」
「そうだよ、行こうね」 
 こう言ってでした。
 先生は皆を今度は真田丸の跡地に案内しました、そこは何もありませんでしたがそれでもトミーがそこで先生に言いました。
「ここで、ですね」
「大坂冬の陣で幸村さんが籠ってね」
「大軍を誘き寄せて退けたんですね」
「そうなんだ、杉下忠さんの漫画でもね」
「描かれているんですか」
「この人も猿飛佐助を描いてね」
 そしてというのです。
「その作品で幸村さんと十勇士も描いているから」
「それで、ですか」
「真田丸も描いていたよ」
「そうなんですね」
「そしてね」 
 先生はさらにお話しました。
「ここで幸村さんも十勇士の人達も活躍したよ」
「佐助さんもですね」
「うん、ただ十勇士の人達は実は」
「実在していたか」
「十人のうち六人程は名前はそのまま出ていたけれど」
 それでもというのです。
「佐助さん達四人位はモデルの人はいたけれど」
「名前はそのままじゃなかったですか」
「そうなんだ、モデルの人がいたという意味では実在していたけれど」
「名前はそのままじゃなかったんですね」
「そうだったんだ」
 これがというのです。
「佐助さんにしてもね」
「そうですか」
「だからね」
 それでというのです。
「僕は十勇士は実在していたと考えているよ」
「十人全員がですね」
「事実と創作では名前が違うだけでね」
「十勇士はいて」
「幸村さんと一緒に戦ったんだ、ただ」
「ただ?」
「幸村さんにしてもね」 
 この人にしてもというのです。
「諱は実は信繁さんだね」
「幸村さんじゃないですね」
「僕達は幸村さんと呼んでるけれど」
「それは主に創作の世界ですね」
「そうなんだ」
 これがというのです。
「実はね」
「じゃあもう幸村さん自身も」
「創作もね」
「入っていて」
「十勇士の人達と一緒でね」
「実際はですか」
「また違っていたね、けれど皆この大阪にいて」 
 そしてというのです。
「必死に戦ってね」
「今も大阪の人達の心にいますね」
「そうだよ、長野の人だけれど」
 出身はそうでもというのです。
「大坂で活躍してね」
「大阪の人達の中に今も生きていますね」
「だから織田作さんも書いたんだろうね」
「大阪の人達の中にある人なので」
「佐助さんもね、そして目洗い神社でもね」
 そこでもというのです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧