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ドリトル先生とめでたい幽霊

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第六幕その六

「大阪は変わっていっているよ」
「成程ね」
「それも大阪なんだね」
「常に変わっていっているんだ」
「織田作さんの頃より前から」
「そうでもなくても日本は災害が多いね」
 先生は大阪だけでなく日本全体のお話もしました。
「そうだね」
「無茶苦茶多いよね」
「台風だけじゃなくてね」
「地震、雷、噴火にね」
「火事もあるし」
「東京なんて何度も廃墟になっているよ」
 その災害でというのです。
「関東大震災はあったし幕末にも大地震があってね」
「あとあそこにも台風来るし」
「それと火事もあったね」
「江戸の火事って凄くて」
「本当に江戸全体が焼けたそうだし」
「兎角災害が多い国でね、大阪もね」
「災害が多くて」
 それでというのです、先生も。
「その都度建物や橋を建て替えていてね」
「変わっていっているんだ」
「日本全体がそうで」
「大阪もだね」
「僕も最初調べていて驚いたんだ」
 紅茶を飲みながらお話するのでした。
「日本の災害の多さにね」
「イギリスも火事はあるけれどね」
「ロンドンもそれで大変なことになったね」
「歴史にあるけれど」
「けれど地震や台風になると」
「あまりないからね」
「そうだね、日本はあらゆる災害がね」
 それがというのだ。
「数多く起こるから」
「それが怖いね」
「素晴らしい国だけれど」
「災害の多さがね」
「困るよね」
「災害については」
 まさにというのです。
「日本は多くの国より上だよ」
「そうだね、それで台風もあるから」
「建物もよく建て替えていて」
「それでなんだ」
 だからというのです。
「万物は流転とする言うけれど」
「日本は街並みがよく変わるんだ」
「そうなんだね」
「大阪にしても」
「そうなんだね」
「そう、だからね」 
 それでというのです。
「江戸時代の大坂と織田作さんの頃の大阪は違っていて」
「今の大阪とも違う」
「街並みは変わってるんだね」
「そうなんだね」
「そうだよ、本当に日本の街は他の国の街よりもね」
 大阪にしてもというのです。
「建物も景色も変わっていくよ」
「数百年ある様な建物って滅多にないけれど」
「そうした事情があるんだ」
「災害が多くて」
「すぐに壊れるから」
「戦争は殆どなくても」 
 それでもというのです。 
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