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ドリトル先生とめでたい幽霊

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第五幕その五

「僕もそう思うよ、それで後はね」
「次はだね」
「をぐら屋というお店に行って」 
 次はそちらのお店に行ってというのです。
「山椒昆布を食べるよ」
「そこでまた昆布だね」
「昆布も大阪の食べものだからね」
 それでというのです。
「次はね」
「昆布をだね」
「食べようね」 
 こう言ってでした。
 皆はこのお店では関東煮を楽しんで、でした。
 そして次はそのをぐら屋に行きました、そうしてです。 
 その山椒昆布を食べますがここで皆言いました。
「本当に大阪って昆布よく食べるね」
「だしにもね」
「大阪のだしっていうと昆布っていう位に」
「本当によく使うよね」
「そうだよね」
「関東じゃ食べないっていうけれど」
「実は昆布にも秀吉さんが関わっているんだ」
 先生は皆と一緒に山椒昆布を食べつつお話しました。
「実はね」
「へえ、そうなんだ」
「大阪っていうとあの人だけれど」
「昆布についてもなの」
「あの人が関係しているんだ」
「大坂城を築く時にね」
 その時にというのです。
「石垣に使う石を運ぶ時の下敷きにしていたんだ」
「昆布をそうしていたんだ」
「下に敷くと動かしやすいからよね」
「それでだね」
「そう、それでそうしていてね」
 そしてというのです。
「昆布を沢山使っていて試しに食べてみたら」
「美味しかった」
「そうなんだね」
「それで大阪で昆布を食べるようになったのね」
「こんなに大々的に」
「そう言われているよ」 
 そうだというのです。
「大阪ではね」
「成程ね」
「ここでも秀吉さんだね」
「あの人本当に大阪に関わってるね」
「何かと」
「今の大阪の基礎を築いた人だしね」
 先生は皆にこうもお話しました。
「だからね」
「それでだね」
「昆布にも関わっていて」
「昆布を食べるきっかけを作ったんだ」
「大坂城の築城に使って」
「そうなんだ、そして大阪城は」
 今度はこの城のお話をしました。
「織田作さんが生きてる頃に今の天守閣が出来たんだよ」
「確か昭和六年位に建てられたんだったね」
 王子が言ってきました。
「そうだったね」
「そう、初代は大坂の陣で焼けてね」
「秀吉さんの頃の天守閣は」
「それで二代目もね」
「江戸時代のものも」
「落雷を受けてね」
 それでというのです。
「焼けたんだ」
「それでずっとなかったんだね」
「江戸時代の間はね、そしてね」
「明治大正もなくて」
「昭和の頃になってね」
 この頃にというのです。 
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