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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百四十一話 八条荘に帰ってその二

「こちらも種類が多いですね」
「お雑煮も」
「一口にそう言っても」
 それでもだ。
「色々ですね」
「そうですよね」
「あとね」
 ダオさんはここでこう言った。
「日本のお餅ってお米のよね」
「餅米をついたね」
「そこも違うわよ」
「中華料理だと二種類あるからね」
「小麦粉を練って焼いたお餅とね」
 にら餅とかだ、日本の中華料理のお店でもスーパーでも最近はあってこちらも結構以上に美味しい。
「今食べてるね」
「お餅ね」
「日本はね」
「お米のお餅ね」
「そこも違うね」
「そうよね、それでこのお餅が」
 ダオさんもお雑煮の中のそれを見て言った。
「日本人大好きよね」
「お正月は欠かせないね」
「そうよね」
「それでね」 
 今度はラブポーンさんが言って来た。
「おうどんに入れたりするわね」
「ああ、力うどんだね」
「あれ食堂でもあるけれど」
 八条学園にもある。
「美味しいわね」
「うん、あれも人気があるよ」
「美味しいから、けれどあれはお雑煮じゃないわね」
「おうどんだからね」 
 それでだ。
「お雑煮じゃないよ」
「そうよね」
「そう、そしてね」
 それでだ。
「日本じゃお正月はね」
「お雑煮を食べるのね」
「そうなってるんだ」
「おせち料理と」
「セットだよ」
「そうよね、じゃあ」
「今から食べようね」
「ですが」
 今度はジョーンさんが言ってきた。
「お餅は喉につまりますね」
「そこは注意してね」 
 僕も言った。
「一気に呑み込まないで」
「徐々にですね」
「食べていってね」
「少しずつですね」
「お雑煮は特に一気にいくからね」 
 つるりといった感じでだ。
「だから余計にね」
「喉になのね」
「つまるんですね」
「そこが注意だよ」
「そうですか」
「毎年死ぬ人も出ている」
 井上さんはこの現実を指摘した。
「だから美味くても慎重にだ」
「食べないと駄目なんですよね」
「さもないとな」
「実際にですよね」
「死んでしまうからな」
 喉をつまらせてだ。
「だから一口でなくな」
「少しずつですね」
「ゆっくり食べることだ」
「それが大事ですね」
「普通のお餅を食べるよりもだ」
 焼いたりしてだ。 
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