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美魔女の恐ろしさ

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第二章

 そこにもうある女性が来た、あるクラスメイトの母親なのははっきりしているが。
 その女性を見てだ、誰もが驚いた。
「うわ、凄い人ね」
「滅茶苦茶美人さんじゃない」
「何あの人」
「女優さん!?」
「物凄い人ね」
 見れば黒髪は長くさらりとしていてだ。
 多いな黒い目で顎の先が尖った顔で白い透き通ったきめ細かな肌で唇は薄く紅色で。
 胸はないが一五八程の背ですらりとしている、白のふわりとしたロングスカートと黒の上着とネクタイにスカートと同じ色のブラウスがよく似合っている。
 愛里もその女性を見て仰天した。
「あの人誰のお母さん!?」
「私のお母さんなの」
 鼓子が答えた。
「あの人が」
「鼓子のお母さんなの」
「そうなの」
「ええと、五十歳よね」
 愛里は鼓子にこのことを確認した。
「そうよね」
「そうだけれど」
「五十に見えないわ」
 見ればクラスメイトだけでなく彼等の母親達も彼女を見て仰天している。藍里もその中にいて言うのだった。
「とても」
「そうなの」
「凄いわね、お母さん何してるの?」
「ええと、コーディネーター?」
 母から聞いたことを話した。
「美容か何かの」
「そうなの」
「そうらしいわ」
「そうなのね、凄い奇麗な人ね」
 鼓子の母を見つつ話した。
「本当に」
「そう?」
「ええ、あんな奇麗な人を見たことはないわ」
 こう言うのだった、そしてだった。
 愛里は授業中ずっと鼓子の母親を見ていた、それは他のクラスメイト達も同じだった。そして授業参観が終わって暫くして。
 愛里は鼓子にこう言った。
「鼓子ちゃんのお母さん有名な美容研究家でコンサルタントだったのね」
「そうだったの」
「それでうちのお父さんとお母さんが勤めているお店の常連さんで」
 それでというのだ。 
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