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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百三十九話 帰り道その十

「あの人もね」
「神様や仏様を信じていて」
「結構寄進もしてるよ」
 神社とかにだ。
「そもそのあの人の家元々神主さんだし」
「熱田神宮にお参りしてたわね」
「桶狭間の戦いの前にね」
 この運命の戦いの場面の一つだ。
「そうして戦ってね」
「勝ったわね」
「伊勢神宮にも参ってるよ」
 このことも歴史にある。
「それで寄進もね」
「してるのよね」
「安土城の石垣の墓石やお地蔵さんも」
 よくこの人の信仰のなさの象徴と言われているがだ。
「実はそうしたものへの結界をね」
「使う為だったのね」
「安土城にね」
「そうだったのね」
「あの天主閣なんて」
 安土城はこう書く、ただ他のお城は大抵天守閣となるとのことだ。
「あらゆる宗教を内在した」
「そうした場所だったの」
「信長さんは特定の宗教にこだわらないで」
 そうしてだ。
「あらゆる宗教の霊力を取り入れようとしていて」
「倫理観もあったのね」
「そうした人だったよ」
 僕が見る限りはだ。
「神主さんのお家だから神道の影響が強かったかも知れないけれど」
「それでもなのね」
「倫理観あったよ、やっぱり宗教はね」
「倫理観も教えてくれるものね」
「そうでもあるね」
 このことは間違いないと思う。
「それでね」
「その宗教も勉強していかないと駄目ね」
「そうも思うよ」
 心からそう思う。
「やっぱり僕は無神論はね」
「なれないのね」
「実際に感じるしね」
 神仏の存在をだ。
「お寺や神社に行くと」
「それで天理教の教会にも行くと」
「感じるからね」
 だからだ。
「無神論者にはね」
「ならないのね」
「そうなんだ」
 こう香織さんに話した。
「僕としては」
「神様仏様を信じるのね」
「いないというのはね」
 そうしたことはだ。
「絶対にないよ」
「宗教を信じるって非科学的って人もいるわね」
「いや、科学を考えると」
 そうするとだ。
「逆に神様をね」
「感じるの」
「そうした科学者の人も多いから」
 まともに科学を考える人でもだ。
「だからね」
「科学と神様も相反しないのね」
「そうだと思うよ」
「そうなのね」
「むしろ科学を学んでいけば」
 それだけだ。
「神を知って神に近付く」
「そうなるのね」
「よく聖書だけ読んで」
 日本にはいないけれどだ。 
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