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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百三十三話 除夜の鐘その二

「階段凄いわね」
「この石の階段だね」
 山の上にあるお寺まで石の階段を上がって行く、この階段がとても長くてそれで僕も香織さんに応えた。
「これはね」
「凄いわね」
「お寺って山にあることが多くて」
 中には高野山や比叡山みたいに山全体がお寺という場合もある。
「それでこうしてね」
「階段もよね」
「凄かったりするんだよね」
「そうした神社もあるわよね」
「神社も山にあることが多いからね」
 八条神宮もだ、この神社は一つの山がそうだ。尚今僕達がいる八条寺も実は境内は山自体だったりする。
「だからね」
「こうした階段があるのよね」
「山って聖地って考えがあるからね」
 異郷とも考えられているし魔がいたりもする、この辺りは複雑だ。
「だからね」
「お寺や神社があるのよね」
「そうなんだ、奈良県なんてね」
 山の多いこの県になるとだ。
「山一つ天理教の大教会とかね」
「あるのね」
「それでお寺も神社も」
 どちらもだ。
「そうだったりするよ、長谷寺とか三輪大社とか」
「奈良県はそうなのね」
「結構多いよ」
 そうした宗教施設がだ。
「本当にね」
「そうした場所ってことね」
「奈良県は格式のあるお寺や神社多いから」
 そして天理教のお膝元でもある。
「だからね」
「山一つがってなってるのね」
「そうなんだ」
「それも凄いわね」
「ただ敷地は広くても」
 それでもだ。
「住んでいるお家はね」
「質素なのね」
「それはね」
 仏教でも神道でもキリスト教でもだ。
「やっぱり宗教家だから」
「宗教家は質素でないとね」
「中世の教会みたいなことはないよ」
 あそこまで腐敗しきっているのはだ。
「絶対に」
「あれは論外よね」
「信長さんが攻めた比叡山でもね」
 焼き討ちしたのは実はしていなかったという説がある、あくまで一部が焼けてしまっただけらしい。それでもその勢力を非常に大きく削いだことは事実だ。
「あそこまでじゃなかったからね」
「絶対にそうよね」
「その比叡山のお坊さんが腰抜かす位の」
 僕が思うにだ。
「凄さだったから」
「そこまでの酷さで贅沢も」
「物凄かったから」
 それもかなり悪どく儲けたうえでだ。
「あれはね」
「ないわね」
「ちょっと以上にね」
「そう思うと今の日本のお寺や神社は」
「結構色々なお話あるけれどね」
 お金とかのことでだ。
「それでもね」
「質素な場合は殆どね」
「そうだよ、僕天理教は奥華だけれど」
 大教会はこちらだ。 
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