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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百三十二話 大晦日のデートその六

「幸せになるわね」
「うん、幸せになる人は」
 それこそだ。
「感謝の気持ちがあってね」
「それを言葉に出せる人ね」
「そうした人がね」
 まさにというのだ。
「幸せになれて」
「心もよね」
「奇麗になれるよ」
「そうよね」
「感謝して」
 何かあるとだ。
「それで喜べる人は幸せだよ」
「逆に不平不満ばかりだと」
「もうね」 
 それこそだ。
「その時点でね」
「不幸になるわね」
「不平不満、悪口なんて正直聞きたい人あまりいないし」
 聞いていて嫌になる、そうした人は嫌な顔をしているから尚更だ。嫌な顔で嫌なことを言うなんて正直最悪だ。
「そうしたこと言う人にはね」
「誰も近寄らないわね」
「そうだよ、そしてね」
 それでだ。
「似た者同士でね」
「悪い人しか集まらないのね」
「普通の人は相手にしないよ」
 もうそれこそだ。
「親戚の集まりに出てもね」
「相手にされないわね」
「話しかけられない、目も合わせられない」
「見向きもされないのね」
「うん、そうなってね」
 それでだ。
「余計に不幸になるよ」
「それが除夜の鐘に言う人ね」
「そうだと思うよ、しかし」
 僕はあらためて思った。
「人間そうはなりたくないね」
「文句ばかり言う人に」
「笑顔でいたいよ」 
 それも常にだ。
「そうでありたいよ」
「笑う門には福来るね」
「そう、それだよ」
 香織さんに顔を向けて答えた。
「本当にね」
「笑ってるとね」
「笑ってるってね」 
 このことはだ。
「もうね」
「それはなのね」
「嬉しい気持ちだからね」
 普通に考えるとだ。
「それでね」
「そうした気持ちになって」
「それでね」
「笑うのね」
「だからね」
 それでだ。
「僕もね」
「笑いたいのね」
「いつもね、幸せだから笑って」
 それが出来ていてだ。
「そしてそこから自然とね」
「幸せもなのね」
「来てくれるなら」
 そうであるならだ。
「もうね」
「これ以上はないわね」
「そう思うからね」
 それ故にだ。
「笑っていたいよ、無理してもね」
「辛い時でも」
「笑えたらいいだろうね」
 どんな時があってもだ。 
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