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ドリトル先生と幸せになる犬

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第四幕その四

「人気が出ます」
「間違いなくですね」
「元々プードルは介助や芸を覚える犬です」
 そうした子だからだというのです。
「ですからものをすぐに持ってきたり」
「芸もですか」
「すぐに覚えて」
 そしてというのです。
「ご家族を助けることも自分からです」
「してくれますか」
「その姿を動画に投稿すれば」
 ユーチューブにというのです。
「確実にです」
「人気が出ますか」
「それもかなり」
「そうなのですか」
「そしてそれが」 
 ユーチューブでふわりの動画を投稿することがというのです。
「若しかしたら」
「あの人達をですか」
「反省させられるかもです」
 そうなるかもというのです。
「知れません」
「反省しませんよ、あんな連中」
 ご主人は腕を組んで怒ったお顔で言いました。
「絶対に」
「まあ生きものであるなら」
「反省しますか」
「餓鬼でもないと」
 それこそというのです。
「反省しますから」
「若しかしたらですか」
「生きものは反省するのはしてはいけないことを知って二度としないと違う為です」
 だから反省するというのです。
「ですから生きものならです」
「反省しますか」
「そうです、ですが餓鬼の様に浅ましく醜くなりますと」
 その場合はといいますと。
「もうです」
「反省しないですか」
「はい、ですからここは」
「若しかしたらです」
「そうなってもらう為にも」 
 反省して自分達がふわりにしたことを自覚して二度とそんなことはしない様になってもらう為にもというのです。
「やってみましょう」
「どうしてそのことが連中が反省することになるかわからないですが」
 ご主人は首を捻りました、奥さんも息子さんもです。
「それなら」
「はい、それじゃあ」
 一家で先生の言葉に頷きました、そしてです。
 先生は一家とお話をした後で皆と一緒にお家に戻りました、トミーは先生のお話を聞いてから言いました。
「本当にそんな飼い主達はです」
「許されないね」
「はい」 
 こう先生に答えました。
「そう思います」
「僕お話を聞いて本当に怒ったよ」
「私もよ」
 チープサイドの家族が言いました。
「とんでもない人達だって」
「それ迄家族だって可愛がっていた娘にそんな酷いことするなんて」
「もういらないって何?」 
「生きものはおもちゃじゃないんだよ」
 オシツオサレツも二つの頭で怒っています。
「いい人はおもちゃだって大事に扱うよ」
「それをそんなゴミみたいに捨てるなんて」
「娘とか言っていた娘を平気で保健所に捨てるなんて」
 チーチーも言います。
「殺処分されて死んでもいいとかね」
「命の価値が全然わかっていない人達だね」
 トートーは断言しました。 
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