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悲しみから救われた犬達

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第一章

               悲しみから救われた犬達
バージニア州に住むラルフ=ボウルズはこの時自宅の隣のアパートで子犬、悲しい顔をしている茶色の垂れ耳の大型犬で白い肌のその犬が家の前でつながれて弱っているのを見てだった。
 すぐにアパートの大家に連絡すると大家は驚いて言った。
「あの家か」
「知ってるのか?」
「知ってるも何も」
 大家はアイスブルーの目で彫のある顔で大柄で金髪を短くしている彼に応えた。
「実はこの前家賃を滞納して夜逃げした奴がいたんだ」
「そいつが飼っていたのか」
「ああ、犬を飼っていたが」
「夜逃げする時にか」
「置いていったな」
「そうか、その犬は身寄りがないな」
「飼い主に捨てられたからな」
「わかった、じゃあうちで飼う」
 ボウルズは即断した。
「うちにはその余裕があるからな」
「だからか」
「ああ、それでいいな」
「そういうことなら頼む」
 こうしてだった、ボウルズはその犬を家に迎えることにしたが。
 犬はポストに括られたままで食べものも水も傍になく暫く放置されていて用足しも餌探しもつながれていたので行けず。
 痩せ細って汚れきっていた、それでだった。
 ボウルズはその犬を家に連れて帰るとすぐに風呂場で洗った、すると。
「凄いな」
「随分とね」 
 娘のコートニーが応えた、手足は長く胸はあり父親譲りの髪と目の色だが実に女性らしい顔立ちである。
「汚れているわね」
「汚れがどんどん落ちるな」
「そうね、それでお風呂の後は」
「ご飯だ」
「それをあげましょう」
「クゥ~~ン」
 犬は大人しく洗われた、その後でご飯も水を勢いよく食べた、その後で。
 以下は名前を付けた、雌でボニーブルーとして。
 家に子犬の頃からいる上が白下は白で顔に茶色い部分もある垂れ耳の雌の中型犬のミリーと会わせるとだ。
「ワンワン」
「ワンッ」
 早速一緒になり遊びだした、そして。
 ボニーブルーはいつもミリーと一緒に遊んで楽しむ過ごす様になった、ボウルズはその光景を見て話した。
「ボニーブルーを迎えてよかったな」
「そうね、そうしてね」
 娘も応えた。
「本当によかったわ」
「そうだな、ミリーとも仲良くなったし」
「本当にね」
「よかった」
 娘に笑顔で応えた、もうボニーブルーは悲しい顔をしなくなっていた。
 コートニーは大学生でボランティア活動をしている、それで。 
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