| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

イベリス

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第十三話 学業もその十五

「投票しないことよ」
「その人には」
「そうよ」
「そういうことね、けれどああした人の選挙区の人って」
「どうかしてるわね」
「どう見てあれなのに」
 咲は眉を顰めさせて言った。
「それでもなのね」
「人は自分と同じレベルの人に投票するわよ」
「あの人と同じレベル?」
「駄目だって思ったらその人に投票しないから」
 そもそもというのだ。
「だからね」
「それでなのね」
「そう、もうね」
 それこそというのだ。
「そこでわかるのよ」
「そうなのね」
「その選挙区の人のレベルも」
「ああした人を通すか通さないかで」 
 それでというのだ。
「わかるよ、だからああした人にはならない様にして」
「選挙に出ても」
「投票しないことよ」
「そういうことね」
「まあ今はああした人を見て」
 その女性政治家の様な人物をというのだ。
「ああはなるまいとね」
「思うことね」
「それで反面教師にするのよ」
「馬鹿な人をなのね」
「それが大事よ」
「馬鹿な人を反面教師にする」
「そうよ、馬鹿な人を見たら」
 その時はというのだ。
「いいわね」
「ええ、じゃあね」
 咲は母の言葉に頷いた。
「そうしていくわ」
「それで尊敬出来る様な人の立派な面をね」
「お手本にするのね」
「そうすればいいのよ」
 娘は母にこうも話した。
「いいわね」
「わかったわ」
 娘は母の言葉に頷いた、そうして夕食を食べその後は勉強をした。咲は学業以外のことも勉強していった。


第十三話   完


                2021・5・1 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧