| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

女性兵士と猫

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

第二章

「ソフィーっていうの」
「貴女も猫と一緒なのね」
「そうよ、貴女はアフガンで出会ったけれど」
「貴女はずっと国内よね」
「ええ、ただ夫と娘と話して猫を飼おうってなって」
 そしてというのだ。
「シェルターから引き取ったのよ」
「ニャ~~~」
 ソフィーはジュリーの膝の上にいる、ジュリーはその彼女を愛おし気に撫でながらそのうえでクリスティンに話した。
「そうしたらね」
「それからなのね」
「もうずっと一緒だけれど」
「可愛くて仕方ないのね」
「いつも癒されてるわ」
「私と一緒ね」
 クリスティンはその話を聞いて言った。
「それじゃあ」
「そうね、貴女もよね」
「マロニーがいて」
 先住猫の彼がというのだ。
「それでね」
「アフガンで出会った子達もいて」
「幸せよ」
「私もよ。軍にいてもね」
「人間だからね」
「そう、だからね」
「家族は必要で」
 それでというのだ。
「癒しもね」
「必要よね」
「だから猫と暮らしても」
「いいわね、猫は家族だから」
「一緒に暮らしてね」
「癒されてそしてこちらも大事にして」
「幸せに暮らすべきよ」
 絶対にというのだ。
「縁があって出会えば」
「一生そうしていくべきね」
「本当にそうよね」
 二人で笑顔で話した、それからはそれぞれの猫のことを話した。その時の二人は兵士ではなく家族を愛する人の顔になっていた。


女性兵士と猫   完


                   2021・7・16 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧