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イベリス

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第六話 入学式の後でその十

「そうする?」
「そうしていいの」
「うん、久し振りに同じお部屋でね」
「お休みね」
「そうしよう」
「それじゃあね。いや本当に飲んだわ」
 愛は真っ赤になった顔で言った、表情も飲んでいる人のそれになっている。
「気持ちいいわ、けれどよ」
「その気持ちよさがっていうのね」
「二日酔いになるわ、けれどお風呂ですっきりしたら」
 それでというのだ。
「かなり違うから」
「だからなのね」
「お風呂入ろう。ただお酒かなり入っているから」
 愛はこのことも話した。
「注意してね」
「そうしてなのね」
「入りましょう」
「うん、じゃあね」
「今からね」
 こう話してだった。
 二人で風呂に入った、まずは二人共身体を洗い。
 湯舟に入った、ここで愛は咲に言った。二人は湯舟の中に向かい合って座ってそうして湯に浸かっている。
 その中でだ、愛は言うのだった。
「実はお酒飲んだらあまり入らない方がいいのよ」
「お風呂には」
「特にサウナにはね」
「そうなの」
「そう、アルコールで血の流れがよくなっていて」
 そしてというのだ。
「そこでお風呂でさらによくなるから」
「だからなのね」
「あまりね」
 それはというのだ。
「よくないの。特に今の私達みたいにかなり飲んでる時はね」
「止めた方がいいのね」
「そう、ただね」
「今はいいの」
「いいっていうかまあ成り行きでね」
 それでというのだ。
「入っているってことでね」
「あまりなのね」
「今度からはここまで飲んで二日酔いになりそうだったら」
 そこまで酔っている時はというと。
「朝起きてね」
「その時になの」
「飲んだらいいわ」
「そうなのね」
「そう、そうした二日酔いも吹き飛ぶから」
「お風呂で」
「お湯で汗かいてね」
 そうしてというのだ。
「そうなるから」
「飲んだ時は朝に入るのね」
「そうよ、二日酔いは物凄く辛いけれど」
「何かお父さん時々言ってるけれど」
「実際になのよ」
 咲の父の言っている通りにというのだ。
「二日酔いはね」
「辛いのね」
「頭が痛くて身体がだるくてね」
「辛いのね」
「けれどそれはお酒が残っていて水分不足で頭が痛いから」
 それでというのだ。
「何とかお風呂場まで行って」
「お風呂に入って」
「それでお酒徹底的に抜いてあがってからお水沢山飲んだら」
「すっきりするのね」
「お風呂入る前が嘘みたいにね」
 その辛さが消えるてというのだ。 
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