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犬と鳥の家族

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第一章

                犬と鳥の家族
 キャンディス=セディガンはカルフォルニア州に夫のセドリックと一緒に住んでいる。二人共金髪で緑の目である。
 息子達はもう独立していて夫婦で十一歳の雄のゴールデンレッドリバーのチャンプと暮らしているが。
 ある日彼女は友人にこう頼まれた。
「ヒヨコをなの」
「ええ、よかったら家族としてね」
「うちで引き取って欲しいのね」
「どうかしら」
「いいわよ、ただね」
 ここでだ、キャンディスは。
 リビングで寝ているチャンプを見てこう言った。
「ドッグフードしか食べないし大人しい子だけれど」
「チャンプね」
「この子がどうかね」
「ヒヨコ達を怖がらせるか」
「このことがね」 
 どうしてもというのだ。
「気になるわ」
「そうなのね」
「まあまずは顔合わせをして」
「それからなのね」
「決めるわ」
 ヒヨコ達を引き取るかどうかというのだ、そしてだった。
 まずは彼とヒヨコ達と合わせた、すると。
「ワンワン」
「ピヨ」
「ピヨピヨ」
 チャンプはヒヨコ達を見て顔を近付けて尻尾を振った、そしてヒヨコ達も早速彼に懐いてだった。
 彼の傍に集まった、キャンディスはそれを見て言った。
「大丈夫みたいね」
「そうね、それじゃあね」
「ええ、ヒヨコ達を引き取るわ」
「そうしてくれるのね」
「会ってすぐに打ち解けたから」
 それでと話してだ、キャンディスはヒヨコ達を引き取った。すると顔合わせの時だけでなくさらにだった。
 チャンプとヒヨコ達はいつも一緒にいて仲良く暮らした、そして。
 チャンプの弟であるバークレーを連れてキャンディスのところに来た彼女とは大学からの友人のパメラ=イシグロ黒い髪と目で優しい顔立ちの彼女は言った。
「うちもなのよ」
「貴女のところもなの」
「ええ、今度うちに来て」
 一緒にいて気持ちよさそうに寝ているチャンプとヒヨコ達を見て話した。
「そうしたらいいものが見られるわ」
「こうしたものね」
「そうよ、だから来てくれるかしら」
「わかったわ」
 キャンディスはパメラの言葉に頷いた、そうしてだった。 
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