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【自作イラスト追加しました】ちゃちゃっと絵を描く能力で世界最強!~追放されたい俺を女神さまが放してくれない~

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測定終了、結果、俺は普通ではなかった

 呼ばれたのは他の人達と同じ場所で、そこには小さな水晶玉が白い糸のようなもので幾つも繋がれていた。
 そして一般の新しく登録しに来たらしい冒険者数人が、何やら楽しそうに部屋の端の方でそれを見ている。
 そこでこのギルドの人らしき人の一人が、

「さすがに20個つなげば大丈夫でしょ」
「でもやりようによってはそれも全部……」
「これ、一つ5聖金貨でしょう? え、これ全部?」
「その場合どうするの? うちにあるの、一応、三個くらい寄せたけれど……壊れたらどこに請求する?」
「それは女神さま宛かしら」

 といった話をしている。
 壊れたら女神さま宛で請求書が行くらしい。
 そうすれば自動的に、俺が逃げたことがバレる。

 そんな展開にならないよう気をつけねばならない。
 そう俺が思っているとギルドの職員の人が、

「いいですか、爪の先程度にちょっと魔力を入れるイメージで、それから軽くその爪の先でこの球に触ってください」
「は、はい。手のひらでは……」
「絶対にダメです」

 といった注意事項を聞きながら、ちょぅと警戒しすぎなんじゃないかと俺は思う。
 少し離れた所でリセとクレアは壁にいる新米冒険者らしき人と話している。

「こんな見世物はめったにないからな」
「異世界転移者は珍しいですからね」
「それに聞いた話だと、爆発が起こって天井が吹っ飛んだり、全部のあの測定の球が壊れたりしたらしい」
「ええ!」
「大抵異世界転移者は魔力も強いし変な能力を持っているから、大抵何かが起こるそうだ。ぜひ見たいな」

 といった話が聞こえる。
 今俺は、珍獣として見世物になっている動物の気持ちが分かったきがする。
 だがさすがにそんな変なことは無いだろうと、ギルドの職員が、そうっとですよ、ツンとするだけでいいですからね、と言われながら軽く触ってみれば、

「キイイイんんっ」

 甲高い音がして、繋がれた球が七色に次々と光っていく。
 ゲーミング使用か? と俺が思っているとやがて最後の球で光は消えた。そして、

「良かった、大丈夫でした。異世界転移者の方はこれで測定終わりです。後はこの紙と石をもって、最初の窓口能力名だけ伝えていただければギルドカード発行です」
「あ、はい、ありがとうございます」
「良かった、何が起こるかと思ったけれどよかった……」

 と、うれし泣きするギルド職員を見て俺は、これまでの異世界転移者は一体何をしていたのか気になったが、この喜び方はあまり聞かない方が良いかな、と思ったので聞くのを止めた。
 代わりにリセとクレアに、

「終わったみたいだ」

 そう声をかけるとクレアは、

「やっぱり異世界人ね。普通はどれかの色に光るはずなのに、どんどん変わっていくし」
「そうなのか?」
「多分処理できなくなったのね。それで連続して繋がっているからそちらに受け流してなんとかって感じだと思うわ」
「……」
「異世界転移者はたまに数値で測れない能力値が出るらしいから楽しみね」

 と言われて俺は、まさか~、戦闘に不利な能力だしな、と思いながらギルドカードを渡されて、

「これが測定値ですが、数字は0と記載されていますが、それは測定できなかったものです。後は、能力名を言ってください」
「ちゃちゃっと絵が描ける能力です」
「は?」
「ちゃちゃっと……」
「ああ、はい。皆さんもっと違う感じの名前ですので、こんな直球の人もいるんですね」

 と言われた。
 ……もう少し中二病っぽい名前でもよかったのではないか? という気が俺にはしたがとりあえず、カードさえ発行してもらえればそれでいいので、それ以上は追及しないでおく。
 そして今回の俺の測定データが紙に書かれていたが……。

 覗き込んだクレアとリセが、

「やっぱり測定不能が多いわね。リセも幾つか測定不能だったわね」
「私の場合は……私になったら幾つかそうなったんだっけ?」
「あれだけでも効果がある、それが異世界転移者って事じゃないかしら」
「どうりで呼んだりするわけね」

 といった会話をしている。
 どうやら憑依でも能力値が上がるらしい。
 だがこうやって能力を見せられると、

「俺、普通のつもりだったんだけれどな」
「残念ね。というわけでこれからもよろしく」

 そうクレアに言われてそこで俺は思い出した。

「どうもここのギルド職員に異世界転移者がいるみたいなんだ。だから少し待って話していかないか?」
「いいけれど、ギルドにいる異世界転移者って……」

 俺の期待の言葉にクレアが何か言おうとした所で、

「このギルドに女連れで何をしに来ているんだ!」

 そう声をかけられたのだった。
 
 

 
後書き
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