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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OGs
  0030話

「はぁっ!」

 空を飛んでいるグロウセイヴァーへと近づいてきたリオンに精神コマンドの努力を使ってからレーザーブレードで切り下ろす。
 AMとしては最初期の機体であるリオンは近接格闘用の武器を持っていない。
 これがリオン・タイプVならアサルトブレードを装備しているのだが、今俺と相対しているのはテロリストが使う、どこからか横流しされたノーマルタイプのリオンだ。
 結果、レーザーブレードを回避する事は出来ない為その細い胴体を上下に分断される。

「次は、そこだ!」

 リオンを撃破した一瞬の隙を突くように放たれたホーミングミサイルを、ブースターを使用して回避。こちらを追撃するべく方向転換した所にビームガトリング砲を撃ち込み破壊する。
 残った敵機へと視線を向けて再度精神コマンドの努力を使用。

「ソードブレイカー射出!」

 クロノスに装備されているソードブレイカーを2機射出し、ホーミングミサイルを撃ってきたリオンに向かわせる。
 俺がやったように一端やり過ごしてからマシンキャノンでソードブレイカーを破壊しようとするリオンだが、残念ながらそのソードブレイカーは俺の意志通りに動く。
 軌道変更して弾丸を回避し、左右に展開させてレーザーを発射。レーザー光が十字を描くようにリオンの胴体を貫き、爆散。

「よし、これで敵の空中戦力は潰したな。マルティン、そっちはどうだ?」

 レーダーで敵機を探しながら、マルティンへと通信を送る。

「こちらも……っと、喰らえ!」

 通信の中で一瞬慌てたような声が聞こえ、マルティンの罵声と共に爆発音が聞こえてくる。

「失礼しました、隊長。こっちも地上戦力の沈黙を確認しました」
「分かった。フルスト、そちらで他の敵機を確認できるか?」
「いえ、敵戦力は殲滅したと考えてもいいと思います」

 偵察仕様機を使っているフルストからの通信を聞く限り、取りあえず今回の作戦は完了したと判断してもいいだろう。
 グロウセイヴァーを与えられてから半年。最初は乗りこなすのにも時間がかかったが、ようやく自分の手足のように扱えるようになってきた。
 この半年でこなした任務の数は、今回の戦闘を入れて3つ。
 今回の任務の2機撃墜と合計して5機撃墜と撃墜スコアも増やした。
 シャドウミラーは特殊部隊であり、つまりは普通の部隊では対応出来ない任務が回ってくる。それが半年で3回となるとやはり多いと考えるべきだ。
 だが、多少の疑問も残る。

「隊長、ちょっといいですか?」

 レイディバードへと帰還するべく移動していると、マルティンから通信が入る。
 どうやら他のメンバーには聞かれたくないらしく、オープンチャンネルではない。

「どうした?」
「今日の作戦にしてもそうですが、最近おかしくないですか? どう考えても俺達に回ってくるような任務だとは思えません。あの程度の戦力なら普通の部隊でも十分対応出来る筈です」

 そう、俺の疑問もそこだ。今回の攻撃目標はAMを使用していたとはいえ、使っているのはリオンだ。それもノーマル機が2機のみ。地上戦力にしても、ランドリオンが3機のみだったと聞いている。
 これはどう考えても特殊部隊に回ってくるような任務ではない筈だ。

「だが、俺達に回ってきたとなるとそれなりの理由があるんだろう。他の部隊の手が足りなかったとか、な」

 自分で口に出して気が付く。
 これはもしかして始まった、のか?
 原作ではシャドウミラーの反逆の理由の1つに兵士を使い捨てるとかそういうのがあった筈だ。軍縮でその分の予算を浮かし、高官がその差額を自分の懐に収める。いわゆる政治の腐敗だ。
 だが、シャドウミラーがあちらの世界に転移するまでにはまだ3年以上残っている筈だ。
 ……3年? 何か、重大な事を忘れているような気がするのだが、思い出せない。

「隊長?」

 突然黙った俺が気になったのか、マルティンが不思議そうに尋ねてくる。

「いや、何でもない。恐らく軍の方でも何か理由があるんだろう。ただ、その辺は俺もちょっと気になるから基地へ帰還したらヴィンデルに尋ねてみる」
「分かりました。ただ、何か嫌な予感がするんですよね」
「ほら、レイディバードが見えてきた。俺達実戦部隊は難しい話は考えなくていい。そこら辺はヴィンデルやレモンに任せておけ」
「了解です」

 取りあえず、基地に戻ったらヴィンデルにその辺を聞いてみる必要があるか。





「ヴィンデル、ちょっといいか?」

 ラングレー基地へと帰還し、報告書を持ってきがてらヴィンデルの執務室へと出向いた。
 そこではいつもの通り、ヴィンデルが書類仕事を片付けている。

「構わんが、どうした?」
「報告書の提出と、ちょっと聞きたい事があってな」

 持ってきた報告書をヴィンデルの机に置きながら話を続ける。

「何だ?」

 書類から目を離さずに会話を続けるヴィンデルだが、その様子は慣れたものだ。

「その報告書にも書いてるが、今日の任務で出てきた敵機はリオンが2機にランドリオンが3機。どちらも今の連邦軍にしてみればロートル機だ。時代遅れの機体と言ってもいいだろう」
「そうだな。特に私達シャドウミラーは新鋭機を配備される事も多いだろうからそう感じるだろう」
「なら、何故だ? そんな旧世代機相手に、何故特殊部隊である俺達が出張る必要がある? それこそこの基地に所属しているPT隊とかでは駄目なのか?」

 そこまで口に出すと、初めてヴィンデルは顔を上げ視線をこちらへと向ける。

「確かに今回のような作戦は私達シャドウミラーではなくても十分だろう。だが、いくら特殊部隊とは言え、私達も軍の指揮系統に属しているのだ」
「だから、その指揮系統がおかしくなってないか、と聞いてるんだが」

 基地に帰還する時に思った事をヴィンデルに話す。
 それを聞いたヴィンデルは驚きつつも頷いてみせた。

「なるほど、確かにアクセルの言う可能性もあるな。……いや、誤魔化しはやめるか。確かにそういう汚職した軍人や政治家が増えてきているのは確かだ。だが全てが全てそのような腐った人物ばかりではない。大多数はまっとうな人格を持っている」

 正直、何が驚いたかと言えば今のヴィンデルの台詞だ。
 まさかあのシャドウミラーを率いて連邦に反逆の狼煙を上げるヴィンデルから、大多数の政治家や軍人がまともだという言葉が出るとは。
 となると、原作の方でもヴィンデルは最初から連邦を見限っていた訳じゃないのか? シャドウミラーとして活動していく中でなんらかの理由により連邦を信用出来なくなった?

「……分かった。ヴィンデルがそう言うのなら取りあえず現在はそれを信じよう。だが、次から任務を受けるのはいいがその裏くらいは調べておいた方がいいんじゃないのか?」
「そうだな。確かにそれも必要か。分かった。アクセルの方でも次の任務で何か調べる事が可能なら調べてみてくれ」
「ああ、了解した」

 ヴィンデルの言葉に頷き、執務室から出て行く。
 向かうのは格納庫だ。
 任務から帰ってきて、すぐに報告書を書いてヴィンデルへと会いに行ったので機体はそのままレイディバードから格納庫へ運ばれたままになっている。
 一応、不具合がないとは言えグロウセイヴァーはシャドウミラーの技術班としての最初の仕事だ。それだけに細かい不具合がないかどうかを出撃の度にレモンに報告しているのだが。

「怒ってないといいが」

 レモンの顔を思い出しつつ歩く。

「ん? レモン?」

 ふと脳裏を過ぎる違和感。それは少し前に感じた、あちらの転移まであと3年と考えた時のそれと似ていた。
 あと3年、レモン……あ! テスラ研でギリアムのアギュイエウスによる転移イベントか!
 ギリアムがあちらの世界に転移したのがシャドウミラーが転移する2年前。つまりは後1年程しか猶予が無い。
 シャドウミラーとしてはかなり大事なイベントだが、この所グロウセイヴァーの調整やらなにやらですっかり忘れていた。
 しかし、どうする? やはりレモンを送り込むべきか。
 その辺は格納庫でレモンにそれとなく匂わせてみるしかないか。時流エンジンに興味を持っているレモンなら、アギュイエウスが次元転移の可能性があると言えば俺が特に何をするまでもなくヴィンデルから許可をもぎ取りテスラ研へと出向くだろう。
 考えが纏まった所で、ちょうど格納庫へとたどり着いたので中へと入りレモンの姿を探す。

「あれ?」

 だが、レモンの姿がどこにも見えない。格納庫にいると思ったのは俺の勘違いだったか?
 疑問に思いつつも、近くを通りかかった技術班の整備員へと声を掛ける。

「すまないが、レモンはどこだ?」
「確か、グロウセイヴァーの方で見ましたが」
「そうか、悪いな」

 整備員に礼を言い、再度レモンの姿を探す。
 ……いた。丁度グロウセイヴァーの脚の影になっていて見えなかったようだ。

「レモン、ちょっといいか?」 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:11
PP:25
格闘:150
射撃:168
技量:160
防御:157
回避:185
命中:207
SP:230
エースボーナス:不明
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:A
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
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スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.7
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撃墜数:13 
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